上司の本音が、気になっていませんか?

  • 会議のあと、思いがけず大きな仕事を頼まれた
  • 「期待されているのかな、人が足りないだけ?」と考えてしまう
  • 自分にだけ注意が細かく、ほかの人より厳しく言われる気がする
  • 「見込みがあるからだよ」と言われても、素直に受け取れない

上司の態度が期待しているサインなのかどうか、はっきりしないままだと、うれしい気持ちと不安な気持ちのあいだで揺れてしまいますよね。

結論

上司が期待しているかどうかは、厳しさや仕事の量だけでは判断できません。見るべきなのは、任された仕事の「中身」と、任せたあとに上司がどう関わってくるかです。

この記事でわかること

  • 上司が期待している部下に見せる6つのサイン
  • 厳しい指導が「期待」なのかどうかの見分け方
  • 期待されているのか、人手が足りないだけなのかの違い
  • 評価を自分から確かめるときの聞き方と例文
  • 期待に応えすぎて疲れないための考え方
この記事の目次閉じる開く
  1. 上司が期待している部下に見せる6つのサイン
    1. 1. 少し背伸びが必要な仕事を任される
    2. 2. 意見や考えを聞かれる
    3. 3. 指導が具体的で、ときに厳しい
    4. 4. 人前で名前を出して紹介される
    5. 5. 失敗のあとも、また任される
    6. 6. 半年先・一年先の話をされる
  2. 厳しいのは見込みがあるから?期待の厳しさの見分け方
    1. 期待している上司の厳しさには「その先」がある
    2. 厳しく言われたときの受け止め方
    3. 忙しさや機嫌のせいで、言い方がきついだけのこともある
  3. 期待されている?人手が足りないだけ?仕事を任される意味の見分け方
  4. 上司の評価を自分から確かめる聞き方と例文
    1. 面談で「次に伸ばしてほしいところ」を聞く
    2. 仕事を任されたときに、ねらいを聞く
    3. 振り返りの時間を、自分からお願いする
  5. 期待に応えすぎて疲れないための考え方
    1. 期待されているのは「完璧さ」ではなく「伸びしろ」
    2. 全部に「はい」と言わなくていい
    3. 疲れのサインを見逃さない
  6. 期待されていると感じたときに、やってはいけないこと
  7. それでも上司の本音がわからないときは
  8. よくある質問
  9. まとめ

上司が期待している部下に見せる6つのサイン

上司の期待は、「期待してるよ」という言葉より、仕事の頼み方や関わり方に表れやすいものです。ここでは、よく見られる6つのサインを紹介します。ひとつだけでなく、いくつ重なっているかを見てみてください。

めったに褒めない上司でも、頼み方には本音がにじみます。褒め言葉がなくて不安なときは、上司が褒めない理由を上司が褒めない本音でくわしく紹介しています。

1. 少し背伸びが必要な仕事を任される

今の力でぎりぎり届くかどうか、という仕事を頼まれるのは、期待のわかりやすいサインです。たとえば、先輩が担当していた取引先を引き継ぐ、初めて企画書づくりを任される、といった場面です。

上司は、失敗すると困る仕事を、できると思っていない相手にはまず頼まないものです。「なぜ私に?」と戸惑うような仕事ほど、上司なりの見込みがあると考えてよいでしょう。

2. 意見や考えを聞かれる

会議で「〇〇さんはどう思う?」と話を振られる。何かを決める前に「この進め方で問題ないかな」と相談される。こうした場面が増えたら、上司はあなたの見方を頼りにし始めているのかもしれません。

聞かれるだけでなく、出した意見が実際に取り入れられる、「その視点はなかった」と返される、というところまであれば、期待はよりはっきりしています。

3. 指導が具体的で、ときに厳しい

書類に細かく赤字が入る、言い回しまで直される、「もう一歩考えてみて」と差し戻される。手間のかかる指導は、上司にとっても時間と気力が必要です。伸びると思っている相手でなければ、ここまではしないものです。

ただし、厳しさの理由はひとつではありません。期待から来る厳しさかどうかの見分け方は、次の章でくわしく説明します。

4. 人前で名前を出して紹介される

ほかの部署の人や取引先に「この件は〇〇さんが担当です」と紹介される。会議で「〇〇さんがまとめてくれた資料です」と名前を出される。上司が人前であなたの名前を出すのは、周りにも顔と名前を覚えてほしいと考えているからでしょう。

人前での紹介は、上司にとって「この人に任せている」と宣言するのと同じです。任せる相手を間違えれば上司自身の評価にも響くので、それなりの信頼がなければ、なかなかできないことです。

会議で褒めてくれた
人前で名前を出されるのは、任せているという合図のこともあります

5. 失敗のあとも、また任される

ミスをしたあとでも、次の似た仕事をまたあなたに頼む。これは、上司が一度の失敗より、これからの伸びを見ているサインです。

失敗のあとに「次はここに気をつけて」と具体的な言葉があれば、なおさらでしょう。反対に、ミスのあとから仕事が減った気がするときは、仕事を任せてくれない上司の本音で理由と動き方を紹介しています。

6. 半年先・一年先の話をされる

「来年はこの仕事を中心にお願いしたい」「いずれは後輩の面倒も見てほしい」と、先の話をされる。上司が先の話をするのは、そのころもあなたがチームの中心にいると考えているからでしょう。

研修や資格の取得をすすめられる、上の人との打ち合わせに同席させてもらえる、というのも同じ種類のサインです。先の話には、上司があなたに描いている「これからの役割」が表れます。

シンパンくんからあなたへ

サインはひとつで決めずに、いくつ重なっているかで見てみてね。「どんな仕事を頼まれるか」と「頼んだあとどう関わってくるか」、この二つが大きな手がかりだよ。

厳しいのは見込みがあるから?期待の厳しさの見分け方

「自分にだけ厳しい」と感じると、期待されているのか、嫌われているのか、わからなくなりますよね。厳しさが期待から来ているかどうかは、何を、どんなふうに言われ、そのあとどう扱われるかで見分けられます。

見るところ期待からの厳しさ気をつけたい厳しさ
言われる内容仕事のやり方や結果性格や人柄
理由の説明なぜ直すかを話す理由がない
言われる場所二人のときが多い人前でくり返し
言われたあと次の仕事も任される放っておかれる
直したとき「よくなった」と反応反応がない

期待している上司の厳しさには「その先」がある

期待から厳しくする上司は、注意して終わりにはしないものです。直したものを見て「前よりわかりやすくなった」と声をかけたり、次の仕事でまたあなたを指名したりします。

厳しく言われたあと、その仕事がどう扱われたかを振り返ってみましょう。直したものがそのまま使われている、次も同じ種類の仕事が来ている。そうなら、厳しさは育てるためのものと考えてよいでしょう。

厳しく言われたときの受け止め方

注意された直後は、落ち込んだり悔しくなったりするのが自然です。気持ちが落ち着いたら、言われたことのうち「何を直せばいいか」だけを短くメモしておきましょう。言い方のきつさと、仕事への指摘を分けて考えると、受け止めやすくなります。

次に同じ種類の仕事を出すときは、「前回ご指摘いただいた〇〇の部分、こう直してみました」と一言添えてみてください。上司は指導がきちんと届いたことを知り、次の仕事も安心して任せやすくなります。

忙しさや機嫌のせいで、言い方がきついだけのこともある

上司が締め切りに追われているときや、上の人から強く言われたあとは、誰に対しても言い方がきつくなることがあります。その場合、あなた以外の人にも同じように短く、そっけない対応をしていることが多いです。

あなたにだけ冷たいと感じる場合の見分け方は上司が自分にだけ冷たい本音で、以前は注意していた上司が急に何も言わなくなった場合は上司が怒らなくなったのは見放されたサイン?本音の見分け方と信頼を取り戻す方法でくわしく紹介しています。

その厳しさは「期待」ではないかもしれません

大声で長い時間責められる、人格を否定する言葉を言われる、ほかの人の前でくり返し責められる。こうした言動は、指導や期待とは別のもので、パワーハラスメント(職場での立場を利用した嫌がらせ)にあたる場合もあります。
つらいときは我慢を続けず、社内の相談窓口や人事、信頼できる別の上司に相談してください。会社の中では言い出しにくいときは、各都道府県労働局にある総合労働相談コーナーという公的な窓口も使えます。

期待されている?人手が足りないだけ?仕事を任される意味の見分け方

仕事がどんどん回ってくると、「期待されているからだ」と思いたくなります。けれども、単に人が足りず、手が空いていそうな人に頼んでいるだけ、ということもあります。

頼まれごとが重なる
仕事が回ってくる理由は、期待だけとは限りません

違いが出やすいのは、任される仕事の種類と、任せたあとの上司の関わり方です。次の二つのリストで、どちらに多く当てはまるかを見てみましょう。

期待されて任されているときに多いこと

  • 判断や工夫が必要な仕事を頼まれる
  • 「〇〇さんにお願いしたい」と、あなたを選んだ理由を言われる
  • 途中で「どう?」と様子を聞かれる
  • 終わったあとに、よかった点や次の課題を伝えられる
  • 任された仕事が、次の新しい仕事につながっていく

人手が足りなくて回ってきているときに多いこと

  • 誰がやっても同じ作業が、量だけ増えていく
  • 「手が空いてたら」「誰かお願い」という頼まれ方をする
  • 頼まれたあとは、終わるまで何も聞かれない
  • 終わっても、とくに言葉がない
  • 忙しい時期が過ぎると、頼まれなくなる

人手不足で回ってきた仕事でも、期待されていないとは限りません。量の多い仕事をきちんとこなす姿は、上司もちゃんと見ています。そこで積み重ねた信頼から、中身のある仕事を任されるようになることもあります。

ただ、作業ばかりがあなたひとりに集まり続けるのは、つらいものです。手が回らないときは、ためこまずに相談しましょう。同僚から仕事を押し付けられている気がするときの断り方は、仕事を押し付けてくる同僚の本音で紹介しています。

上司の評価を自分から確かめる聞き方と例文

サインを見て考えるだけでは、どうしても自分の思い込みが入ります。上司の本音が気になるなら、仕事の話として、自分から評価を聞いてみるのがいちばん確かです。

相談の前に伝えることをまとめるパンダ
評価は、仕事の話として自分から聞いてみましょう

面談で「次に伸ばしてほしいところ」を聞く

評価面談や定期的な面談があれば、それがいちばん自然な機会です。「期待されていますか?」と聞くより、「次にできるようになってほしいこと」を聞くほうが、上司も答えやすくなります。

面談での聞き方の例
あなた

この半年で、私にいちばん伸ばしてほしいところはどこでしょうか。

相手

資料づくりは、もう安心して任せられると思ってる。次は人前で説明するところかな。

あなた

ありがとうございます。次の報告会で、説明を担当させてもらえますか。

面談で上司が口にするひと言の受け止め方は、面談で上司が言う言葉の本音も参考になります。

仕事を任されたときに、ねらいを聞く

新しい仕事を頼まれたときは、上司の期待を確かめるチャンスです。「この仕事で、特に大事にしてほしいことはありますか?」と聞けば、上司が何を見ているかがわかります。

先に聞いておけば、仕上がりのずれも防げますし、終わったあとの振り返りもしやすくなります。

振り返りの時間を、自分からお願いする

仕事が一区切りついたら、「10分だけ、今回の進め方で直したほうがいいところを教えてください」とお願いしてみましょう。時間を短く区切ると、忙しい上司も応じやすくなります。

自分から振り返りを求める部下は、それだけで「伸びようとしている人」として上司の目に映ります。評価を確かめるための一言が、そのまま信頼を深めるきっかけにもなるのです。

上司の態度だけでなく、職場の人間関係全体にもやもやを感じているときは、次の診断で今の状況を整理してみるのもおすすめです。

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期待に応えすぎて疲れないための考え方

期待されているとわかると、うれしい反面、「がっかりさせたくない」と無理を重ねてしまう人もいます。期待と上手に付き合うための考え方を紹介します。

疲れに気づいてくれる
がんばりすぎず、ひと息つくことも大切です

期待されているのは「完璧さ」ではなく「伸びしろ」

上司が期待しているのは、最初から完璧にこなすことではありません。任せた仕事を通して、あなたのできることが少しずつ増えていくことです。

わからないことを聞いたり、途中で相談したりするのは、期待を裏切ることではありません。ひとりで抱えて締め切りの直前に困るほうが、上司にとってはずっと心配です。

全部に「はい」と言わなくていい

期待されている人のところには、仕事が集まりやすくなります。頼まれるたびに引き受けていると、どれも中途半端になりかねません。

手が回らないときは、断るのではなく、優先順位を相談する形で伝えると角が立ちません。

仕事が重なったときの伝え方の例
あなた

ありがとうございます、ぜひやってみたいです。

あなた

ただ、今週は〇〇の資料も抱えていて、両方を同じ質で仕上げるのは難しそうです。

あなた

どちらを先に進めるとよいか、相談させてください。

疲れのサインを見逃さない

眠りが浅い日が続く、休みの日も仕事のことが頭から離れない、朝になると体が重い。そんな状態が続くときは、期待に応えることより、自分の心と体を守ることを優先してください。

不調が続くときは、ひとりで抱えずに医療機関や社内の産業医などに相談しましょう。 仕事のペースは、元気を取り戻してからでも立て直せます。

シンパンくんからあなたへ

期待に全部こたえなくても、上司はがっかりしないことが多いよ。「ここまではできます」と正直に言える人のほうが、安心して任せてもらえるんだ。

期待されていると感じたときに、やってはいけないこと

期待されていると感じたときほど、気をつけたいことがあります。次のような行動は、せっかくの信頼を損ねたり、自分を追い込んだりする原因になります。

期待されているときほど気をつけたいこと

  • 「期待されているから」と、休みや睡眠を削って仕事を続ける
  • 周りに「私、期待されてるみたい」と話す
  • 上司の本音を確かめようと、同僚や先輩に探りを入れる
  • 頼まれた仕事を断れず、ほかの仕事の締め切りを守れなくなる
  • 頼まれていない仕事まで先回りして、上司の判断を飛び越える

特に気をつけたいのは、周りとの関係です。上司に目をかけられていると、同僚からやっかまれることもあります。

成果を話すときは「チームで進めた仕事」として話すと、余計な摩擦を避けやすくなります。職場で嫉妬されたときの自分の守り方は、職場で嫉妬される本音で紹介しています。

それでも上司の本音がわからないときは

上司に評価を聞くのは勇気がいります。聞いてみたけれどはぐらかされた、そもそも話しかけにくい上司だ、ということもあるでしょう。

ひとりで考え続けて気持ちが重くなったときは、職場の外の人に話を聞いてもらうと、考えが整理されることがあります。

よくある質問

期待されていると思っていたのに、急に冷たくなりました。

上司が忙しい時期だったり、ほかの問題で余裕がなかったりすることもあります。任される仕事の中身が変わっていなければ、評価が下がったとは限りません。気になるときは「最近の私の仕事で、直したほうがいいところはありますか」と聞いてみましょう。

サインがほとんど当てはまりません。期待されていないのでしょうか?

期待を態度に出さない上司もいますし、配属されたばかりで、まだ様子を見ている段階のこともあります。褒め言葉がない、反応が薄いというだけで、評価されていないと決めつける必要はありません。

同期のほうが期待されている気がして、焦ります。

上司は、人によって任せる仕事の種類を変えていることがあります。同期と同じ仕事が来ないのは、得意なところが違うと見られているからかもしれません。比べて落ち込むより、自分が任されている仕事で何を求められているかを確かめるほうが、次につながります。

上司に「期待してるよ」と言われました。本心でしょうか?

言葉だけで判断するのは難しいですが、そのあとに具体的な仕事や相談がついてくるなら、本心である可能性は高いでしょう。言葉はあっても仕事の中身が変わらない場合は、励ましの意味で言っていることもあります。

期待が重くてつらいです。断ってもいいのでしょうか?

断ってもかまいません。「今の仕事をしっかり終えてから、ぜひ挑戦させてください」のように、時期をずらす形で伝えると、前向きな気持ちも一緒に伝わります。

まとめ

最後に、上司の期待を見分けるときのポイントを振り返っておきましょう。

  • 期待は言葉より、任される仕事の中身と、任せたあとの関わり方に表れる
  • 背伸びが必要な仕事、意見を求められる、人前での紹介、先の話は、期待のサインになりやすい
  • 厳しさが期待かどうかは、言われる内容・理由の説明・そのあとの扱いで見分ける
  • 作業の量だけが増えるときは、人手が足りないだけのこともある
  • 評価は「次に伸ばしてほしいところ」として、自分から聞くのがいちばん確か
  • 期待に全部こたえようとせず、優先順位を相談し、疲れのサインを見逃さない

期待されているかどうかを悩み続けるより、任された仕事で何を求められているかを確かめるほうが、ずっと前に進めます。次に仕事を頼まれたら、「特に大事にしてほしいことは何ですか」と一言聞くところから始めてみてください。

シンパンくんからあなたへ

上司の期待が気になるのは、仕事にまじめに向き合っている証拠だよ。期待はプレッシャーにもなるけれど、自分のペースで少しずつこたえていけば大丈夫。