
褒めてもらえない毎日に、モヤモヤしていませんか?
- 頑張って仕上げた仕事に、「はい、どうも」の一言だけ
- 隣の同僚が褒められているのを見て、比べてしまう
- 「自分は評価されていないのかな」と考えてしまう
- 自分のやり方が合っているのかも、わからない
褒めない上司の本音がわからないと、だんだんやる気がしぼんでいくものです。落ち込んでしまうのは、それだけ仕事に本気で取り組んでいる証拠です。
結論
上司が褒めないのは、評価が低いからとは限りません。もともと褒める習慣がない人や、「できて当然」の基準が高い人、期待しているからこそ口に出さない人も多いです。
この記事でわかること
- 上司が褒めない6つの理由と、その本音
- 褒めなくても評価されているサイン
- 上司の評価を確かめる方法と、面談での聞き方の例
- 褒めない上司との付き合い方と、やる気を保つ工夫
この記事の目次閉じる開く
上司が褒めない本音|よくある6つの理由
上司が褒めないのには、上司自身の考え方や、職場の事情が関係していることがよくあります。代表的な6つの理由を見ていきましょう。
1. もともと褒める習慣がない
上司自身が褒められずに育ってきたり、厳しい職場で鍛えられてきたりすると、「部下を褒める」という発想があまりないことがあります。
照れくさくて言葉にできない、褒め方がわからない、という上司もいます。その上司にとっては、「まあ、いいんじゃない」が精いっぱいの褒め言葉ということもあるのです。
この場合、あなただけでなく、ほかの部下もほとんど褒められていないはずです。周りの人への接し方も、一度見てみましょう。
2. 「できて当然」だと思っている
その仕事が上司にとって「この立場ならできて当然」の内容だと、わざわざ褒める必要を感じないことがあります。
たとえば、期限通りに資料を出す、ミスなく入力するといったことは、上司から見ると「問題なくできている」状態です。何も言われないのは、安心して見ていられる証拠と受け取ることもできます。
褒め言葉どころか、前はよく受けていた注意まで、最近はされなくなったという方もいるでしょう。その場合の上司の気持ちは、上司が怒らなくなったときの本音の見分け方でくわしく取り上げています。
3. 期待しているから、もっと上を求めている
あなたに期待している上司ほど、「ここで満足してほしくない」と考えて、褒めるより次の課題を伝えることがあります。
「よくできた」と言う代わりに、「次はここまでやってみよう」と言われるなら、それはあなたの成長を見込んでいるサインかもしれません。
期待しているかどうかは、指摘のあとに、もう一度任せてくれるかどうかがひとつの目安です。直す点を伝えたうえで同じ仕事をまた回してくれるのは、あなたの成長を待っているからだと考えられます。
4. ほかの部下との公平さを気にしている
チームの誰かだけを褒めると、ほかの人が不公平に感じるのではないかと気にして、あえて個人を褒めない上司もいます。
この場合、チーム全体には「みんなのおかげで助かった」などと声をかけていることが多いです。個人として褒められなくても、評価されていないわけではありません。

5. あなたの頑張りが、上司に見えていない
上司は、部下一人ひとりの仕事を細かく見る時間がないことも多いものです。とくに、目立たない準備や、ほかの人への手助けは、上司が気づいていない場合があります。
たとえば、もめごとを前もって防いだ、後輩の質問に答えて仕事を回した、といったことです。こうした「何も起きなかった」頑張りは、報告しなければ上司には伝わりません。
褒められないのは、評価が低いからではなく、頑張りがそもそも上司に届いていないからかもしれません。この場合は、報告の仕方を工夫すると状況が変わります。
6. まだ課題があると思っている
なかには、あなたの仕事にまだ課題があると感じていて、褒める段階ではないと考えている上司もいます。
それでも、具体的な指摘をしてくれるなら、上司はあなたに伸びてほしいと考えていることが多いです。指摘は、期待のあらわれでもあるのです。
この場合も、何を直せばいいかを聞いておけば、評価を上げるための道筋が見えてきます。
褒めないだけでなく、態度まで冷たく感じる場合は、上司が自分にだけ冷たいときの記事で、理由と見分け方をくわしく紹介しています。

シンパンくんから
褒めない理由が、上司のくせや職場の事情のこともあるんだ。あなたの価値が低いということとは、別の話かもしれないよ。
褒めなくても評価されているサイン
上司の評価は、言葉よりも「任せ方」や「頼り方」に表れます。仕事の扱われ方と、上司がよく口にする言葉の両方から確かめてみましょう。

仕事の任され方に表れるサイン
褒めなくても評価されているサイン
- 新しい仕事や、少し難しい仕事を任される
- 「これ、どう思う?」と意見を求められる
- 注意のあとに、「次はこうしてみて」と進め方まで示してくれる
- 後輩の指導や、ほかの人の手助けを頼まれる
- 失敗しても、もう一度任せてくれる
- 面談で、今後の目標や役割の話が出る
当てはまる項目が多ければ、上司はあなたを頼りにしている可能性が高いです。「仕事を任される」ことは、上司にとって何よりの褒め言葉ともいえます。
褒め言葉のかわりに出やすい言葉
褒めるのが苦手な上司は、別の言葉で評価を伝えていることがあります。次のような言葉をかけられたことはないでしょうか。
- 「任せた」「この件はお願い」
- 「〇〇さんなら、どうする?」
- 「次は、これもやってみて」
- 「助かった」「ありがとう」の一言
- 「この資料、ほかの人にも見せていい?」
どれも、あなたの仕事を認めているからこそ出てくることが多い言葉です。上司の短い一言を、褒め言葉として受け取ってみると、見え方が変わるかもしれません。
ふだん何も言わない上司が、退職を切り出したとたんに「辞められると困る」と強く引き止めてくることもあります。それが評価の表れなのか、人手不足からなのかの見分け方は、退職を引き止める上司の本音で解説しています。
評価に課題があるかもしれないサイン
一方で、次のような状態が続いている場合は、評価に課題があるのかもしれません。
| 見るところ | 評価されている | 課題がありそう |
|---|---|---|
| 任される仕事 | 増えている | 減っている |
| 意見を聞かれるか | ときどき聞かれる | ほとんどない |
| 面談の内容 | 今後の目標の話 | 同じ注意のくり返し |
課題がありそうな場合も、落ち込む必要はありません。面談などで「具体的に何を直せばよいか」を聞き、2〜3か月ほど意識して取り組んでから、もう一度上司に確かめてみましょう。
何が足りないのかがわかれば、次にやるべきことははっきりします。
やってはいけないこと
褒められない不満から、次のような行動をとると、かえって評価を下げてしまうことがあります。
評価を下げてしまう行動
- 「どうせ褒めてくれない」と、仕事の手を抜く
- 「〇〇さんは褒められたのに」と、上司に不満をぶつける
- 同僚と、上司の悪口で盛り上がる
- 自分の手柄を、何度も大げさに言って回る
- 褒められないことを理由に、報告や相談を減らす
- 褒められたい一心で、無理な量の仕事を引き受ける
とくに、やる気をなくして手を抜くのは、いちばん損な選択です。上司は褒めなくても、仕事の質の変化には意外と気づいているものです。
反対に、認められたい気持ちから残業を重ねたり、頼まれごとを全部引き受けたりするのも要注意です。無理が続くと、体も気持ちも持ちません。
同僚と自分を比べすぎるのも、気持ちがすり減るもとです。褒められ方は、上司との相性や、仕事の目立ちやすさでも変わります。どうしても比べたくなったら、相手は去年の今ごろの自分にして、できるようになったことを数えてみてください。
相性や目立ちやすさだけでは説明がつかないほど差を感じるなら、上司がえこひいきする本音と付き合い方が参考になります。
上司の評価がわからないときの確かめ方
褒め言葉がなくても、上司の評価を知る方法はあります。ここでは、自分から評価を確かめる3つの方法を紹介します。
報告に、工夫や結果を一言そえる
仕事が終わったら、「〇〇の件、終わりました」で終わらせずに、工夫したことや結果を一言そえて報告してみましょう。
- 「〇〇の件、終わりました。前回より2日早く仕上がりました」
- 「お客さまから、説明がわかりやすかったと言っていただけました」
- 「次からは、この手順で進めようと思いますが、いかがでしょうか」
こうして報告すると、上司はあなたの頑張りに気づきやすくなります。返ってくる反応から、評価も見えてきます。
面談で、評価をはっきり聞いてみる
上司と一対一で話せる面談の時間は、自分の評価を直接たずねるいちばんの機会です。「褒めてください」ではなく、「成長したいので教えてほしい」という姿勢で聞くのがコツです。
今の私の仕事ぶりを、どう見ていただいていますか?
うん、安定してやってくれていると思うよ。
ありがとうございます。もっと任せていただけるように、足りない点があれば教えてください。
そうだね。次は、数字の分析まで自分でやってみてほしいかな。
ほかにも、次のような聞き方があります。
- 「よくできていた仕事と、直したほうがいい仕事を、一つずつ教えていただけますか?」
- 「次の評価で、どこができていれば上の評価になりますか?」
- 「半年後、どんな仕事を任せられるようになっていてほしいですか?」
面談の前には、この期間にできたことを3つほど書き出しておきましょう。上司が気づいていなかった頑張りを、落ち着いて伝えられます。
面談で言われたことはメモしておき、次の面談で「前回いただいた点を、こう直しました」と伝えましょう。あなたの成長が、上司にはっきり伝わります。

評価の基準を確かめる
人事評価の仕組みがある会社なら、どんな点がどう採点されるのかを一度見ておきましょう。物差しがわかっていれば、上司が口に出して褒めなくても、自分の立ち位置を自分で測れます。
基準がはっきりしない場合は、信頼できる先輩に「上司は、どんなところを見ていると思いますか?」と聞いてみるのもひとつの方法です。会議などで上司が人前で取り上げる仕事を見ておくと、上司が大切にしていることもわかってきます。
褒めない上司との上手な付き合い方
上司に褒めてもらえるのを待つより、自分から関わり方を少し変えるほうが、関係はうまくいきやすくなります。
上司が大切にしていることを知る
上司によって、仕事で大切にしていることは違います。スピードを重んじる人、正確さを大切にする人、数字で結果を見たい人などさまざまです。
上司がどんなときに「いいね」と言うのか、どんな報告に反応するのかを観察してみましょう。そこに合わせて仕事を進めると、上司の目にとまりやすくなります。
相談の回数を、少し増やす
仕事の途中で「この進め方で合っていますか?」と短く相談すると、上司はあなたの仕事に関わりやすくなります。
途中で一緒に考えた仕事は、上司にとっても気になる仕事になります。仕上がったときに、反応が返ってきやすくなるのです。
助言のおかげでうまくいったことを伝える
上司から教わったことでうまくいったら、「教えていただいた方法でやってみたら、うまくいきました」と伝えましょう。
自分の言葉が部下の役に立ったと知ると、上司もやりがいを感じるものです。こうしたやり取りが増えると、上司のほうも、言葉で返すことに少しずつ慣れていきます。
「言っていただけると励みになります」と伝えてみる
上司との関係が悪くなければ、「〇〇さんに言っていただけると、励みになります」と、ひとこと伝えてみるのもひとつの方法です。部下の気持ちに気づいて、声をかけてくれるようになる上司もいます。
褒められなくても、やる気を保つ方法
上司の性格や考え方は、すぐには変わりません。だからこそ、上司の言葉だけに頼らずに、やる気を保つ工夫をしておくことが大切です。

できたことを、自分で記録する
一日の終わりに、その日にできたことを3つ書き出してみましょう。「電話で、お客さまの困りごとを解決できた」など、小さなことでかまいません。
記録が増えていくと、自分の成長が目に見えてわかります。面談で自分の成果を伝えるときの材料にもなります。
自分で確かめられる目標を決める
「上司に褒められること」を目標にすると、上司の反応ひとつで気持ちが揺れてしまいます。「今月は、資料のミスをゼロにする」など、自分で達成を確かめられる目標を立ててみましょう。
最初は、少し頑張れば届く小さな目標から始めるのがコツです。達成できたら、自分で自分にごほうびを用意するのもよいでしょう。
上司以外からの評価にも目を向ける
お客さまからの「ありがとう」や、同僚からの「助かった」も、立派な評価です。上司から褒められなくても、あなたの仕事に助けられている人はきっといます。
もらったお礼の言葉は、記録と一緒にメモしておきましょう。落ち込んだ日に読み返すと、気持ちを立て直す支えになります。
同僚との関係にもモヤモヤがある場合は、職場で避けられている気がするときや同僚の態度が急に変わったときの記事も参考にしてください。

シンパンくんから
褒めてもらえないと、頑張りが空回りしている気がしちゃうよね。でも、自分で自分を認めることは、今日からでもできるよ。
それでもモヤモヤが続くときは
報告や面談で確かめても、上司の本心がつかめないまま、すっきりしない日が続くこともあります。自分の評価についての悩みは、比べられる立場の同僚にはなおさら打ち明けにくいものです。
評価のことを、職場の外にいる人に聞いてもらうのも一つの手です。話しているうちに、自分がこの先どう働きたいのかが、はっきりしてくることがあります。
よくある質問
褒めない上司は、部下に興味がないのですか?
そうとは限りません。褒める習慣がないだけで、仕事ぶりはきちんと見ている上司も多いです。仕事を任されているか、意見を求められるかなど、言葉以外のところに目を向けてみましょう。
同僚ばかり褒められて、自分は褒められません。
上司によっては、まだ手をかける必要がある人や、目に見える成果を出した人を褒めやすいことがあります。あなたの頑張りが見えていない可能性もあるので、報告で工夫や結果を伝えてみましょう。
上司に「もっと褒めてほしい」と伝えてもいいですか?
「褒めてほしい」とそのまま言うより、感謝をこめて伝えるほうが受け止めてもらいやすいです。たとえば「〇〇さんに言っていただけると励みになります」と伝えてみましょう。面談で「評価を聞かせてください」と頼むのもおすすめです。
褒めないうえに、強く叱られることが多いです。
仕事に必要な注意を、適切な範囲で受けることは、パワハラにはあたりません。ただ、仕事のための注意でも、言い方がひどい、長い時間続く、何度もくり返されるといった場合は、度を越えていると判断されることがあります。「だからお前はだめなんだ」と人柄まで否定する、みんなの前で大声で責めるといったことが続くなら、いつ、何を言われたかを記録して、社内の相談窓口か、都道府県の労働局にある総合労働相談コーナーを頼ってください。
褒められない職場で、働き続けてもいいのでしょうか?
褒められないことだけを理由に、すぐに決める必要はありません。評価の基準や、任される仕事の変化を見たうえで、それでも成長できないと感じるなら、異動や働き方を見直すのもひとつの選択です。
まとめ
上司が褒めないからといって、あなたが評価されていないとは限りません。最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 上司が褒めない理由は、褒める習慣がない、できて当然と思っている、期待しているなどさまざま
- 評価は、言葉より「任される仕事」や「意見を求められるか」に表れる
- 報告に工夫や結果をそえて、頑張りを上司に見えるようにする
- 面談では「足りない点を教えてください」と聞く
- やる気を保つには、できたことを記録し、上司以外からの評価にも目を向ける
あなたの価値は、上司の褒め言葉の数で決まるものではありません。言葉にならない評価にも目を向けながら、自分のペースで仕事を続けていきましょう。

シンパンくんから
最後まで読んでくれたあなたなら、もう一歩先に進めるはず。今日の「できたこと」を、一つ書き出してみよう。




