
職場の人の態度に、トゲを感じていませんか?
- 企画が通って上司に褒められた翌日から、隣の同僚がそっけない
- 「〇〇さんはいいよね、気に入られてて」と言われる
- 笑顔のまま、棘のある言葉を向けられる
- がんばった結果なのに、なぜか肩身がせまい
職場で嫉妬されているのかもと感じると、「自分の何がいけなかったんだろう」と振り返ってしまいがちです。成果を出すたびに周りの目が気になり、素直に喜べなくなっている人もいるかもしれません。
結論
職場での嫉妬は、あなたの落ち度ではなく、相手の心の中で起きていることです。
とはいえ、やっかみを受けやすい場面とふるまいを知っておけば、必要以上に目立たずに自分を守ることはできます。
この記事でわかること
- 嫉妬されているときに出やすいサイン
- 職場で嫉妬する人の5つの本音
- やっかみを受けやすい場面と、気をつけたいこと
- 目立ちすぎずに自分を守るふるまいと例文
- 嫌がらせになっているときの相談先
この記事の目次閉じる開く
嫉妬されているかもしれないサイン
嫉妬は、はっきり言葉にされるとは限りません。態度や言い方の小さな変化として表れることもあります。次のような変化が重なっていないか、振り返ってみましょう。
職場で嫉妬されているときに出やすいサイン
- 褒められたり成果が出たりした直後に、態度が冷たくなる
- 「さすが〇〇さん」「いいよね」と、含みのある言い方をされる
- 自分にだけ、仕事の情報や連絡が回ってこない
- 小さなミスを、必要以上に大きく言われる
- あなたの話題になると、さりげなく話を変えられる
- うれしい報告をしても、反応が薄い
一つ二つ当てはまる程度なら、相手がたまたま忙しかったり、別のことで機嫌が悪かったりしただけかもしれません。成果が出た時期と、態度が変わった時期が重なっているかが、嫉妬を見分ける手がかりになります。
嫉妬が陰口として広がっているように感じるなら、職場で陰口を言われるときの記事で、気にしすぎないための考え方を紹介しています。
やっかみと、ただの相性の違い
もともと話が合わない人のそっけなさは、あなたに何があっても変わりません。一方、やっかみからくる態度は、あなたが評価されたときに強まり、うまくいかなかったときには少しやわらぐ、という波があるのが特徴です。
相手の態度の波と、あなたの仕事の出来事を並べてみると、嫉妬なのか相性なのかが見えてきます。相性の問題なら、無理に関係を変えようとせず、仕事のやり取りを丁寧に続けるだけで十分です。
職場で嫉妬する人の5つの本音
嫉妬は、誰の心にも起こりうる気持ちです。相手がどんな気持ちでいるのかを知ると、向けられたとげとげしさを、少し距離を置いて受け止められるようになります。

1. 自分と比べて、置いていかれる気がする
嫉妬は、自分と近い立場の人に向かうことも多いものです。同期や年の近い同僚、同じ仕事をしている人が評価されると、「自分だけが取り残されている」と感じてしまうのです。
相手はあなたを嫌っているというより、あなたを物差しにして自分を測り、落ち込んでいます。出世や評価で同期と差がついたあとの付き合い方は、同期と距離ができたときの記事で詳しく紹介しています。
2. 評価や昇進への焦りがある
昇進の時期が近い、査定の結果が思わしくなかったなど、自分の評価に焦りを感じている人ほど、ほかの人の成功が気になります。あなたが褒められると、そのぶん自分の取り分が減るように感じてしまうのです。
このタイプの嫉妬は、評価の時期や人事の発表の前後に強くなりがちです。時期が過ぎると、態度がもとに戻ることも少なくありません。
3. 自分にないものへの憧れが、くやしさに変わる
人当たりのよさ、仕事の要領のよさ、上の人からの信頼など、自分が持っていないものを持つ人に、人は憧れと同時にくやしさを感じます。
本当は「あんなふうになりたい」と思っているのに、素直に認められない。その気持ちが、皮肉や冷たい態度になって表れることがあります。相手が何かと張り合ってくるなら、マウントを取ってくる同僚の本音もあわせて読んでみてください。
4. 自分ばかり損をしていると感じている
「自分のほうが長く働いているのに」「こっちは残業しているのに」と、不公平さを感じている人もいます。あなたが定時で帰る、休みを取りやすい部署にいるといったことが、相手には楽をしているように映っているのかもしれません。
実際には、あなたも見えないところで工夫や努力を重ねているはずです。ただ、相手からはその部分が見えにくいため、目に入る結果だけで「ずるい」と感じてしまうのです。
長く勤めている年上の同僚からのやっかみに悩んでいるなら、お局さんとの付き合い方の記事が役に立つでしょう。
5. 自分に自信が持てず、心を守ろうとしている
自分に自信がない人ほど、ほかの人の成功を素直に喜べません。あなたを少し下げることで、自分の気持ちが傷つかないように守ろうとしているのです。
この場合、相手の言葉の鋭さは、そのまま相手の不安の大きさでもあります。あなたが自分を責める必要は、まったくありません。
「職場の嫉妬は女性どうしのもの」とは限りません
「職場で女性から嫉妬される」と悩む人もいますが、嫉妬は性別に関係なく、誰にでも起こる気持ちです。性別で決めつけるより、相手の立場や置かれている状況から考えるほうが、対処の糸口が見つかります。

シンパンくんから
嫉妬って、相手の中の「焦り」や「くやしさ」から生まれることが多いんだ。あなたががんばったことまで、否定しなくていいんだよ。
やっかみを受けやすい場面と、気をつけたいこと
嫉妬は、決まった場面で生まれやすいものです。あらかじめ知っておくと、ちょっとした言葉やふるまいで、相手の気持ちを刺激しすぎずにすみます。
| 場面 | 相手が感じやすいこと | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 人前で上司に褒められた | 自分は見てもらえていない | 周りの協力にも触れる |
| 大きな仕事を任された | 先を越された | 報告は事実だけ短く |
| 同期より先に昇進した | 置いていかれた | 相手の仕事も認める |
| 上の人にかわいがられる | えこひいきでは | 誰にでも同じ態度で |
| 休みや早退が通りやすい | 自分ばかり負担 | 引き継ぎとお礼を丁寧に |
| 私生活の話題が出た | 自分にないもの | 職場では話しすぎない |
表の「気をつけたいこと」は、あなたが悪いから直すものではありません。相手の焦りをむやみに刺激しないための、ちょっとした工夫です。
とくに、評価面談や人事の発表がある時期は、職場全体がぴりぴりしやすくなります。この時期だけは、自分の成果の話を少し控えめにするなど、いつもより気を配るとよいでしょう。
成果を隠す必要はありませんが、伝え方を少し変えるだけで、受け取られ方は大きく変わります。

目立ちすぎずに自分を守るふるまい(例文つき)
嫉妬をなくすことはできませんが、向けられるとげを小さくすることはできます。ここでは、職場でそのまま使えるふるまいと言葉を紹介します。
褒められたら、協力してくれた人の名前を出す
人前で褒められたときは、「ありがとうございます」で終わらせず、一緒に動いてくれた人にも触れましょう。手柄をひとりじめしない姿勢は、周りの焦りをやわらげます。
今回の資料、よくまとまってたね。
ありがとうございます。〇〇さんが数字を早めにそろえてくださったので、助かりました。
名前を出された人は、自分の仕事も見てもらえたと感じます。あなたに向いていた嫉妬が、ねぎらい合う空気に変わっていくこともあります。
嫌みは、まともに受けずにさらりと流す
「いいよね、〇〇さんは気に入られてて」と言われたとき、言い返したり、むきになって否定したりすると、相手はさらに引っかかります。軽く受けて、話を終わらせるのがいちばんです。
〇〇さんはいいよね、何でもうまくいって。
そう見えますか?実はけっこう、いっぱいいっぱいなんですよ。
へえ、そうなんだ。
自分の大変さを少しだけ見せると、相手は「楽をしているわけではない」と気づきます。ただし、必要以上に自分を下げる必要はありません。
謙遜しすぎず、ふつうに受け取る
褒められたときに「いえいえ、私なんて全然です」と強く打ち消すと、同じ仕事をしている人には「じゃあ自分はもっとだめってこと?」と聞こえることがあります。謙遜のつもりが、かえって相手の心をざわつかせてしまうのです。
褒め言葉は「ありがとうございます、うれしいです」と、ふつうに受け取れば十分です。さらりと受け取って次の話題に移るほうが、周りにも余計な引っかかりを残しません。
相手の得意なことを、素直に頼る
嫉妬している相手に、あえて頼ってみるのも効果があります。相手の得意なことを具体的に認めて頼ると、相手は「自分も必要とされている」と感じられるからです。
- 「〇〇さんの段取り、いつも無駄がないですよね。今回の進め方、相談させてもらえませんか」
- 「この取引先とのやり取りは、〇〇さんのほうが慣れていると思うので、少し教えてください」
心にもないお世辞は、かえって見抜かれます。本当にすごいと思っている部分を、言葉にして伝えることが大切です。
私生活の話は、職場では控えめにする
旅行や買い物、恋人や家族の話は、職場の雑談で盛り上がりやすい話題です。ただ、相手が「自分にないもの」として受け取ると、仕事とは関係のないところで嫉妬を招いてしまいます。
聞かれたら答える程度にとどめ、自分から話しすぎないようにしましょう。打ち解けた同僚とだけ、仕事の外で話すくらいがちょうどよい距離です。
仕事のやり取りは、文字で残しておく
嫉妬が強くなると、「聞いていない」「伝えたはず」といった行き違いが起きやすくなります。大事な連絡や引き継ぎは、メールや社内チャットで送り、記録が残るようにしておきましょう。
記録は、相手を責めるためではなく、自分の仕事を守るためのものです。いざというときに、あなたが仕事をきちんと進めていたことを示してくれます。
職場に、信頼できる味方を一人つくっておく
嫉妬を向けられていると、職場で孤立したような気持ちになりがちです。ふだんから仕事ぶりを見てくれている先輩や、ほかの部署の同僚など、安心して話せる人を一人つくっておきましょう。
味方がいると、事実と違ううわさが流れたときにも、あなたの仕事を知る人が落ち着いて受け止めてくれます。悪口を言い合う仲間ではなく、困ったときに相談できる相手を選ぶのがポイントです。


シンパンくんから
全部に気をつかわなくても大丈夫。「褒められたら名前を出す」「嫌みはさらりと流す」の二つだけでも、ずいぶん変わるよ。
自分を守るつもりで、やめておきたいこと
嫉妬をこじらせやすい行動
- 嫉妬されないように、わざと仕事の手を抜く
- 嫉妬してくる人の悪口を、ほかの同僚に話す
- 言われた嫌みに、同じような嫌みで言い返す
- 成果を見せつけるように、何度も話題にする
- 相手のSNSをのぞいて、陰で何を言っているか調べる
とくに気をつけたいのは、嫉妬を避けるために自分の力を出し惜しみすることです。目立たないようにすることと、自分を小さくすることは違います。仕事で成長する機会まで、手放す必要はありません。
相手の悪口に乗ってしまうと、あなたも同じ土俵に立つことになります。愚痴を言いたくなったら、会社の外の人に聞いてもらうほうが安心です。
嫌がらせになっているときは、相談窓口へ
嫉妬が、態度だけでなく行動として表れることもあります。仕事の情報をわざと回さない、根も葉もないうわさを流す、人前で何度も責めるといったことが続くなら、職場の嫌がらせにあたる可能性があります。
そこまでくると、相手の気持ちを思いやって我慢する段階は過ぎています。次のような窓口に、早めに相談してください。
- 直属の上司や、信頼できる別の管理職
- 人事部や、社内のハラスメント相談窓口
- 都道府県労働局などにある「総合労働相談コーナー」
相談するときに備えて、されたことの中身と、そのとき近くにいた人を記録しておきましょう。記録があると、気のせいではないことを落ち着いて説明できます。
夜眠れない、職場に向かおうとすると体調が悪くなるといった状態が続くなら、医療機関も頼ってください。
それでも気持ちが晴れないときは
嫌な態度を受け流せるようになっても、成果を出すたびに周りの目が気になって、仕事を楽しめなくなっている。そんなモヤモヤは、職場の人に話すと、かえって広まりそうで心配になりますよね。
会社と関係のない相手に打ち明けてみると、張りつめていた気持ちがほどけ、これからのふるまい方を落ち着いて考えられるようになります。
よくある質問
職場で嫉妬されやすい人には、どんな特徴がありますか?
仕事の覚えが早い、上司から信頼されている、人当たりがよいなど、周りから見て「うまくいっている」と映る人が嫉妬されやすい傾向があります。嫉妬されるのは、あなたに認められている部分があるからでもあるのです。
嫉妬してくる同僚とは、距離を置いたほうがいいですか?
仕事に必要なやり取りは続けながら、私的な話は控えめにする、くらいの距離がちょうどよいでしょう。完全に避けると、かえって相手の反感を強めることがあります。
上司から嫉妬されているように感じます。
部下が取引先から指名される、上の役職の人に評価されるといった場面で、上司が落ち着かなくなることもあります。報告をこまめにして、「〇〇さんに進め方を相談できたおかげです」と上司の関わりにも触れておくと、警戒がやわらぎやすくなります。仕事に支障が出るなら、さらに上の上司や人事に相談しましょう。
嫉妬されるのが怖くて、成果を報告しにくいです。
成果の報告は、仕事として必要なことです。上司には事実をきちんと伝え、周りには協力への感謝を添えるようにすれば、必要以上に反感を買うことは少ないでしょう。
嫉妬していた同僚と、また普通に話せるようになりますか?
相手の評価が上がった、仕事の担当が変わったなど、相手の状況が落ち着くと、態度がやわらぐことはよくあります。あなたがふだん通りの態度を崩さずにいれば、関係が戻るきっかけを逃さずにすみます。
まとめ
- 職場の嫉妬は、比べる気持ち・評価への焦り・憧れ・不公平感・自信のなさから生まれる
- 成果が出た時期と態度が変わった時期が重なるなら、嫉妬の可能性がある
- 褒められたら周りの協力に触れ、嫌みはさらりと受け流す
- 私生活の話は控えめに、仕事のやり取りは文字で残す
- 情報を回さない、うわさを流すといった嫌がらせは、社内の窓口や総合労働相談コーナーに相談する
嫉妬されるのは、あなたが職場で力を発揮しているしるしでもあります。周りの目に振り回されすぎず、自分のペースで仕事を続けていきましょう。

シンパンくんから
あなたのがんばりは、ちゃんと価値のあるものだよ。自分を小さくしないで、守りながら進んでいこうね。




