こんなことが、胸に引っかかりませんか?

  • 「その資料なら、私は半日で仕上げたけどね」と言われる
  • 「えっ、まだその仕事やってるの?」が頭から離れない
  • その場では笑って流せても、帰り道に悔しくなる
  • 「自分はだめなのかな」と落ち込んでしまう

マウントを取るとは、会話の中で「自分のほうが上だ」と示そうとすることです。毎日顔を合わせる同僚だからこそ、張り合いが積み重なると職場に向かう足が重くなり、相手の心理も気になってしまいますよね。

結論

マウントを取ってくる人は、あなたを見下したいとは限りません。自分の自信のなさや焦りを打ち消したいのかもしれません。

相手の土俵に乗らず、短く受け止めて自分の仕事に戻る。それがいちばん疲れない付き合い方です。

この記事でわかること

  • 同僚がマウントを取ってくる、よくある5つの本音
  • ただの自慢話と、張り合ってくるマウントの見分け方
  • 張り合う同僚にやってはいけない反応
  • 仕事・学歴・家庭など、マウントの種類別の受け流し方の例
  • 相手にしすぎないための考え方と、上司に相談したほうがいい場合
この記事の目次閉じる開く
  1. 同僚がマウントを取ってくる本音
    1. 自信のなさを打ち消したい
    2. 評価や昇進への焦り
    3. 比べられやすい環境にいる
    4. 認めてほしい、ほめてほしい
    5. 悪気がなく、口ぐせになっている
  2. ただの自慢話?マウント?見分け方
    1. マウントを取られているかもしれないサイン
  3. マウントを取ってくる同僚にやってはいけない反応
  4. マウントの種類別・疲れない受け流し方
    1. 仕事の成果・忙しさのマウント
    2. 学歴・資格・経歴のマウント
    3. 家庭・暮らし・持ち物のマウント
    4. 「私なんて」に見せかけた遠回しのマウント
    5. 知識や経験を見せつけるマウント
    6. 同期からのマウント
  5. 相手にしすぎないための考え方
    1. 勝ち負けの話にしない
    2. 自分の物差しを持つ
    3. 言われた日は、寝る前に気持ちを区切る
    4. 関わる時間を少しずつ減らす
  6. 仕事に支障が出るときは上司に相談を
  7. それでも同僚のマウントに疲れてしまうときは
  8. よくある質問
  9. まとめ

同僚がマウントを取ってくる本音

同僚のマウントには、言葉の裏に隠れた気持ちがあります。よくある5つの本音を、職場の場面とあわせて見ていきましょう。

同僚
張り合う言葉の裏には、隠れた気持ちがあります

自信のなさを打ち消したい

意外に思えるかもしれませんが、マウントを取る人の中には、自分に自信が持てない人が少なくありません。自分のほうが上だと口にすることで、不安な気持ちを落ち着かせているのです。

たとえば、あなたが会議でほめられた直後に、「私も前に似たような案を出したことがあって」と話をかぶせてくる。あなたに負けたように感じて、急いで自分の価値を示そうとしている場面かもしれません。

本当に自信がある人は、人と比べなくても平気なものです。張り合ってくるのは、相手の心に余裕がないサインだと考えてみてください。

評価や昇進への焦り

職場では、仕事ぶりが評価や給与、昇進に結びつきます。評価の時期が近づくと、自分の成果を周りに印象づけたくて、張り合うような言い方が増える人もいます。

「今月は私の担当だけで目標を超えたんだよね」「部長に直接呼ばれて相談されちゃって」。上の人とのつながりや数字の話が多いなら、焦りが出ているのかもしれません。

比べられやすい環境にいる

同じ時期に入った同期や、同じ仕事をしている同僚どうしは、周りから比べられがちです。成績が一覧で貼り出される、上司が「〇〇さんを見習って」と口にする職場では、張り合う気持ちが生まれやすくなります。

この場合、相手もまた比べられることに疲れているのかもしれません。マウントは、あなた個人への攻撃というより、比べられる環境への反応ととらえると、少し冷静になれます。

同期との間に差がついて気まずいときの向き合い方は、同期と気まずくなったときの記事も参考にしてください。

認めてほしい、ほめてほしい

家庭や職場で認められていないと感じている人は、話を聞いてくれる相手に、つい自慢を重ねてしまうことがあります。マウントの奥に、「すごいね」と言ってほしい気持ちが隠れているのです。

あなたが聞き上手で、いつも感じよく反応してくれる人ほど、この種のマウントの聞き役に選ばれやすくなります。

悪気がなく、口ぐせになっている

なかには、自分がマウントを取っていると気づいていない人もいます。成果をはっきり言うのが当たり前の環境にいた人は、ふつうに話しているつもりなのです。

誰に対しても同じ話し方をしているなら、このパターンの可能性があります。あなたを狙っているわけではないので、深く受け止めすぎなくて大丈夫です。

シンパンくんからあなたへ

マウントを取られると、下に見られたみたいで悔しいよね。でも、張り合ってくる人は、心の中では焦っていることもあるんだ。

ただの自慢話?マウント?見分け方

自分の話をする人がみんな、マウントを取っているわけではありません。うれしいことを共有したいだけの人もいます。次の表で、相手の話し方を見くらべてみましょう。

見るところただの共有・自慢張り合うマウント
話し始め自分から楽しそうに話すあなたの話のあとにかぶせる
あなたの話「あなたは?」と聞き返す小さく扱って流す
比べる言葉ほとんど出ない「私なら」「まだ〜なの?」
話したあと満足して話題が変わるあなたの反応をうかがう
人前だと態度が違う
ただの共有か張り合いかは、話し方に表れます

マウントを取られているかもしれないサイン

当てはまるものはありますか

  • あなたが話すと、決まって相手の話にすり替わる
  • 「〜なのに」「まだ〜なの?」と、あなたを下げる言い方が多い
  • 人前でだけ、あなたより上だとわかる話をする
  • あなたが成果を出したあとに、自慢話が増える
  • 話し終えたあと、なぜか自分がみじめな気持ちになる

当てはまるものが多いほど、相手はあなたを意識して張り合っている可能性があります。一方で、誰にでも同じ調子なら、口ぐせのことも多いでしょう。

マウントとアドバイスのちがい

アドバイスは、あなたが困らないように、具体的なやり方を教えてくれるものです。マウントは、話し終えたときに相手が上に立っているだけで、役に立つ中身はほとんど残りません。あなたの手元に使える情報が残ったかどうかで、見分けてみてください。

相手との関係をいくつかの質問でふり返りたいときは、職場の本音診断も役に立ちます。

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マウントを取ってくる同僚にやってはいけない反応

悔しさや疲れから、つい反応してしまいがちですが、次の対応は張り合いを長引かせてしまいます。

やってはいけないこと

  • 同じようにマウントを取り返して、張り合う
  • 「それ、自慢ですか?」と人前で指摘する
  • 機嫌をとるために、毎回大げさにほめ続ける
  • 「私なんて全然です」と、自分を下げる返事を続ける
  • ほかの同僚に、相手の悪口として広める

取り返すと、相手はさらに上の話を出してきて、張り合いが終わらなくなります。かといって、毎回大げさにほめていると、「この人には何を言っても大丈夫」と思われ、マウントが増えてしまいます。

自分を下げる返事も、続けるうちに本当に自信を失ってしまうので気をつけましょう。ほめすぎず、自分を下げず、淡々と受け流す。これがいちばん長続きする対応です。

ほかの同僚に愚痴をこぼしたくなるのは自然なことですが、陰で話したことは思いがけず本人に届くものです。職場の陰口がどう広がり、どう向き合えばいいかは、職場の陰口についての記事でくわしく紹介しています。

マウントの種類別・疲れない受け流し方

ここからは、職場でよくあるマウントを種類ごとに分けて、受け流し方の例を紹介します。基本は「短く認める」「深く質問しない」「話題を仕事に戻す」の3つです。

仕事の成果・忙しさのマウント

「私なんて毎日終電だよ」「この案件、ほぼ私ひとりで回してる」など、忙しさや成果を強調するマウントです。忙しさ比べは、張り合うときりがありません。

  • 「大変ですね。おつかれさまです」
  • 「それはすごいですね。では、この件は私のほうで進めておきます」

ねぎらいのひと言で受け止めて、すぐに仕事の話へ戻しましょう。忙しさの話に質問を重ねると、自慢話が長くなってしまいます。

忙しさを強調したあとで、「だから、これお願いできる?」と自分の仕事を回してくる同僚もいます。角を立てずに断る言い方を知りたいときは、仕事を押し付けてくる同僚の本音を開いてみてください。

学歴・資格・経歴のマウント

「うちの大学では普通だったけど」「その資格、私は学生のころに取ったよ」など、学歴や資格、前の職場の話で上に立とうとするマウントです。

  • 「そうなんですね。くわしい人がいると心強いです」
  • 「さすがですね。わからないところがあったら聞かせてください」

経歴は、今から変えられない話です。比べるのではなく「くわしい人」として頼る形にすると、相手も満足して、それ以上張り合ってこなくなることがあります。

家庭・暮らし・持ち物のマウント

「うちの子、また学年で一番でさ」「この時計、自分へのご褒美に買ったの」など、家族や暮らしぶり、持ち物で張り合うマウントです。仕事と関係ないぶん、聞いていてつらくなることもあります。

  • 「よかったですね」
  • 「すてきですね」

家庭の話は、深く聞くほど比べる材料が増えていきます。短く返して、相手の話がひと区切りついたところで、自分の仕事に戻りましょう。

職場ではなく、友達とのあいだの張り合いに悩んでいるなら、友達がマウントを取ってくるときの記事も読んでみてください。

「私なんて」に見せかけた遠回しのマウント

「私は〇〇さんみたいに、のんびり仕事できないから」「いいなあ、残業のない部署で」。へりくだって見せながら、あなたを下げる遠回しのマウントもあります。

遠回しなマウントへの返し方(会話の例)
相手

いいなあ、〇〇さんは定時で帰れて。私なんて今日も残業だよ。

あなた

今日も遅くまでですか。おつかれさまです。

相手

まあね。誰かがやらないといけないし。

あなた

手伝えることがあったら言ってくださいね。では、お先に失礼します。

嫌みを真に受けて言いわけを重ねると、話が長引くだけです。ねぎらいの言葉を返して、自分のペースは変えない。それだけで、相手の言葉の力は弱まっていきます。

知識や経験を見せつけるマウント

「え、そんなことも知らないの?」「それ、前にも教えたよね」と、人前で知識や経験の差を見せつけるマウントもあります。教えるふりをしながら、周りに「自分のほうがわかっている」と示したい気持ちが隠れていることがあります。

  • 「教えていただいてありがとうございます。確認しておきます」
  • 「助かります。あとで手順を見直しておきますね」

知らなかったことは素直に受け取り、お礼のひと言で区切るのがいちばんです。言い方が気になっても、教わった中身に助けられる部分があるなら、そこだけ受け取っておけば十分です。

同期からのマウント

同期は、同じ場所からスタートしたぶん、差を意識しやすい相手です。「もう〇〇の担当になったんだ」「昇格の話、聞いてる?」など、立場や評価の話で張り合ってくることがあります。

  • 「おめでとう。がんばってたもんね」
  • 「そうなんだ。私は今の仕事をしっかり固めたいと思ってるよ」

相手の結果は素直に認めつつ、自分には自分のペースがあることを短く伝えると、比べ合いから一歩引けます。

他の人を褒めている
人の評価と比べず、自分のペースを大切にしましょう

相手にしすぎないための考え方

受け流し方がわかっても、言われた言葉が頭から離れない日もあるでしょう。ここでは、相手の言葉を引きずらずにすむ考え方をお伝えします。

勝ち負けの話にしない

マウントは、相手がひとりで始めた「比べ合い」です。あなたがその比べ合いに参加しなければ、勝ち負けはそもそも生まれません。

「この人は今、自分を大きく見せたいんだな」と、少し離れたところから眺めるつもりで聞いてみてください。言葉の受け止め方が、ずいぶん変わります。

自分の物差しを持つ

相手の自慢が気になるのは、知らないうちに、相手の物差しで自分を測ってしまうからです。

「今日はミスなく締め切りを守れた」「お客さんにお礼を言われた」など、自分なりにできたことを、1日の終わりにひとつ書き出してみましょう。自分の物差しで自分を見られるようになると、人の自慢が気になりにくくなります。

言われた日は、寝る前に気持ちを区切る

言われた言葉を何度も思い出してしまう夜は、ノートの端に、言われたことと自分の気持ちをそのまま書いてみましょう。書き終えたら閉じて、「今日はここまで」と区切ります。

頭の中で同じ場面をくり返すより、いったん外に出したほうが、気持ちは早く落ち着きます。好きな音楽を聞く、温かいものを飲むなど、自分をいたわる時間もつくってくださいね。

関わる時間を少しずつ減らす

どうしても疲れる相手なら、関わる時間そのものを減らすのも一つの方法です。休憩に入る時間を少しずらす、雑談が始まったら「そろそろ仕事に戻りますね」と区切るなど、さりげなく距離をとりましょう。

仕事に必要な会話さえ気持ちよく交わせていれば、同僚としての役目は果たせています。仲良くすることより、自分の心を守ることを優先してかまいません。

シンパンくんからあなたへ

全部まともに受け止めなくて大丈夫。「そうなんですね」で流して、自分の仕事に戻る。それだけで、心はずいぶん軽くなるよ。

仕事に支障が出るときは上司に相談を

マウントが自慢話の範囲をこえて、仕事に影響が出ているなら、ひとりで抱えずに上司に相談しましょう。たとえば、次のような場合です。

  • あなたの成果を、自分の手柄のように報告される
  • 人前で、くり返しばかにされたり、笑いものにされたりする
  • 仕事に必要な情報を、わざと教えてもらえない

上司に話すときは、「〇〇さんのマウントがつらい」という言い方は避けましょう。「先週の会議で、私が作った資料を〇〇さんの成果として説明されました」のように、起きたことをそのまま伝えます。日付と出来事をメモしておくと、話がぶれません。

人前でばかにされる、仲間外れにされるといったことが続くなら、職場のいじめやハラスメントにあたる可能性もあります。まずは社内のハラスメント相談窓口や人事に相談しましょう。社内では話しにくいときは、各都道府県労働局にある総合労働相談コーナーを頼る方法もあります。

それでも同僚のマウントに疲れてしまうときは

受け流し方を工夫しても、毎日のように張り合われると、少しずつ心がすり減ってしまうこともあります。相手を変えることはできないからこそ、自分の気持ちを整理する場所が大切です。

信頼できる人に話す
職場の外の人に話すと、気持ちが整理しやすくなります

同じ職場の人に打ち明けると、うわさになったり、相手の耳に入ったりしないか心配で、本音を言いにくいものです。職場の外にいる人に話してみると、「気にしなくていいんだ」と思えるきっかけになることもあります。

よくある質問

マウントを取ってくる同僚は、私のことが嫌いなのですか?

嫌いだからとは限りません。あなたを意識しているか、自分の自信のなさを打ち消したいのかもしれません。誰に対しても同じ話し方なら、口ぐせの可能性もあります。

マウントを取られたら、言い返したほうがいいですか?

言い返すと張り合いが長引くので、おすすめしません。「そうなんですね」「おつかれさまです」と短く受け止め、話題を仕事に戻すのが、いちばん疲れない方法です。

自分もマウントを取っていないか心配です。

そう気になるのは、相手への気づかいができている証拠です。人の話のあとに自分の話をかぶせていないか、「私なら」と比べる言い方が多くないかを、ときどき見直してみましょう。

マウントを取ってくる同僚とは、仲良くしたほうがいいですか?

仲良くなる必要はありません。仕事に必要な連絡を気持ちよく交わせていれば、それで十分です。苦手だと感じる自分を責めないでくださいね。

前は普通だった同僚が、急に張り合ってくるようになりました。

あなたが評価された、担当が変わったなど、何かのきっかけで相手の焦りが強くなった可能性があります。態度の変化そのものについては、同僚の態度が急に変わったときの記事も参考にしてください。

まとめ

同僚のマウントは、毎日続くとじわじわ効いてくるものです。最後に、この記事のポイントをふり返りましょう。

  • マウントの本音は、自信のなさ、評価への焦り、比べられる環境、認めてほしい気持ち、口ぐせなど
  • あなたの話にかぶせる、比べる言葉が多いなら、張り合うマウントの可能性が高い
  • 取り返す、人前で指摘する、大げさにほめ続ける、自分を下げるのは逆効果
  • 種類にかかわらず、短く認めて、深く質問せず、仕事の話に戻す
  • 勝ち負けの話にせず、自分の物差しを持つと振り回されにくい
  • 手柄を取られる、人前でばかにされるなど仕事に支障が出るときは相談する

マウントは相手の心の問題であって、あなたの価値を決めるものではありません。今日から少しだけ肩の力を抜いて、さらりと受け流してみてくださいね。