
こんなことで、モヤモヤしていませんか?
- みんなで集まると、決まって自分が笑いのネタにされる
- 「その服、どこで売ってるの?」と言われても、一緒に笑ってごまかしてしまう
- 帰り道、言われた言葉が頭の中で何度もくり返される
- 「気にする私が、心が狭いのかな」と思ってしまう
友達のいじりが嫌だと感じながらも、「冗談なんだから」と、自分の気持ちを後回しにしていませんか。
結論
相手が冗談のつもりでも、あなたが傷ついたなら、軽く流していい話ではありません。
いじりの裏には、場を盛り上げたい・親しみを示したいといった悪気のない気持ちもあれば、自分を上に見せたい気持ちが隠れていることもあります。
この記事でわかること
- いじってくる友達の6つの本音
- 冗談の範囲のいじりと、いじめに近いいじりの違い
- 笑ってごまかしてしまう自分を責めなくていい理由
- その場・二人きり・LINEで、嫌だと伝えるときの例文
- 伝えても変わらないときの、無理のない距離の取り方
この記事の目次閉じる開く
いじってくる友達の本音|冗談の裏にある6つの気持ち
いじりという形は同じでも、そこに込められた気持ちは一つではありません。友達の言葉や表情を思い出しながら、どれに近いかを考えてみてください。
1. 場を盛り上げたい、笑いをとりたい
グループの中で「おもしろい人」の役を担っている人は、会話が途切れることや、場が静かになることを気にしがちです。笑いが起きると、「楽しい時間にできた」と安心するのです。
その笑いの材料として、話をふりやすい相手を選んでいることがあります。あなたをネタにするのは、嫌いだからではなく、「いちばん話をふりやすい相手」だから、ということも少なくありません。
2. 仲がいい証拠のつもり
「いじれる=気をつかわなくていい関係」と考えている人もいます。学生時代からの仲間うちのノリを、大人になってもそのまま続けているのかもしれません。
この場合、本人の中では、いじりは親しみの表し方です。初対面の人や、まだ距離のある人のことは、そもそもいじらないものだからです。
3. あなたなら笑って返してくれると思っている
前にいじられたとき、あなたが笑って返したことで、「この人はいじっても大丈夫」と思われている場合があります。返しがうまいほど、相手は「ウケた」と感じて、同じことをくり返します。
あなたが空気を読んで合わせてきたことが、相手には「楽しんでいる」と見えている、という行き違いです。
4. 自分のほうが上に立ちたい
なかには、いじりを使って、グループの中での上下をつけようとする人もいます。あなたを下げることで、自分の立ち位置を守ろうとしているのです。
次のような様子があるなら、親しみより「見下したい」気持ちが強いのかもしれません。
- 人前でばかりいじる
- 失敗や弱いところばかり取り上げる
- 自分がいじられると、急に不機嫌になる
張り合う気持ちが強い友達については、マウントを取ってくる友達の本音でも紹介しています。
5. 言いにくい不満を、冗談に包んでいる
「時間にルーズ」「話が長い」といった不満を、正面から言えずに、冗談の形で出している場合もあります。いじりの中身に毎回同じテーマがあるなら、それは相手の本音のメッセージかもしれません。
この場合、いじりそのものより、その奥にある不満を話し合うほうが、関係がすっきりすることがあります。
6. あなたが傷ついていることに気づいていない
人によって、触れられたくないところは違います。相手にとっては軽い話題でも、体型や家族、仕事、恋愛のことなど、あなたにとっては深く気にしていることかもしれません。
あなたが笑っていたなら、相手はなおさら気づきません。悪気がなく、気づいていないだけなら、伝えれば変わる可能性が十分にあります。


シンパンくんから
笑ってるのに、心の中ではちくっとしてる。そういうの、すごくしんどいよね。相手が「冗談のつもり」でも、あなたが傷ついたなら、それは大事なことなんだ。
それは「いじり」?「いじめ」?違いを見分けるポイント
いじりといじめの境目は、あいまいに見えて、実はいくつかの点で見分けることができます。次の表で、友達とのやり取りを振り返ってみましょう。
| 見るところ | 冗談の範囲のいじり | いじめに近いいじり |
|---|---|---|
| 笑っている人 | 言われた本人も含めて全員 | 言った側とまわりだけ |
| 向き | お互いにいじり合う | いつも同じ人ばかり |
| 中身 | 小さな失敗やくせ | 見た目・家族・お金など |
| 広がり方 | その場で終わる | SNSに書かれる、広められる |
| やめてと言うと | やめてくれる | 「ノリが悪い」と続く |
右側に当てはまるものが多いなら、それはもう「いじり」と呼べるものではないかもしれません。
いちばんの目安は「あなたがどう感じているか」
表はひとつの目安ですが、いちばん大切なのは、相手の意図ではなく、あなたがどう感じているかです。相手がどんなに軽い気持ちでも、あなたが毎回つらいと感じているなら、それは見直したほうがいい関係です。
「冗談なんだから」と言われると、傷ついた自分のほうが悪いような気がしてしまいます。けれども、冗談として成り立つかどうかは、言った側の気持ちだけでは決まりません。言われた側がどう受け止めたかも、同じくらい大切なのです。
いじめにあたるときは、相談先を頼る
次のようなことは、友達どうしの「いじり」の範囲をこえています。
- 人前で何度も笑いものにされる
- 写真や悪口をSNSで広められる
- 物を隠される、お金を出させられる
相談できるところ
- 学校に通っている人:担任の先生、保健室の先生、スクールカウンセラー
- SNSでの悪口や写真の拡散:法務局の人権相談窓口など
- 暴力をふるわれる、脅される:警察(緊急時は110番、急ぎでない相談は警察相談専用電話「#9110」)
笑ってごまかしてしまうのは、あなたが弱いからではない
いじられて嫌だったのに、つい笑ってしまった。そんな自分を、情けなく感じている人もいるかもしれません。

笑ってしまうのは、場を守ろうとする自然な反応
その場で怒れば、空気が凍ってしまうかもしれない。「ノリが悪い」と言われるかもしれない。そう感じて笑ってしまうのは、とても自然な反応です。
笑ってしまったのは、その場を守ろうとした、あなたなりの気づかいです。弱さではありません。ただ、笑い続けていると、相手には気持ちが伝わらないままになってしまいます。
我慢が続いているサインに気づく
いじりに合わせることが、知らないうちに大きな負担になっていることがあります。次のようなサインがないか、確かめてみてください。
我慢がたまっているかもしれないサイン
- その友達と会う前から、気が重くなる
- 言われた言葉を、家に帰ってから何度も思い出す
- 自分の見た目や性格に、だんだん自信がなくなってきた
- その友達の前では、本当の自分を出せなくなっている
- 集まりを断る理由を、つい探してしまう
いくつも当てはまるなら、もう我慢だけで乗り切る段階ではありません。次の章の伝え方を、一つ試してみましょう。

シンパンくんから
笑ってごまかしちゃった自分を、責めなくていいんだよ。今からでも、気持ちを伝えるのは遅くないからね。
嫌だと伝える言い方|場面別の例文
いじりをやめてほしいと伝えるのは、勇気がいることです。最初から完璧に伝えようとせず、言いやすい場面から試してみましょう。
その場で、軽く止める
いじられたその場で伝えるときは、長い説明はいりません。笑顔を作らず、少しだけ声のトーンを落として、短く伝えるのがコツです。
- 「それ、ちょっと気にしてるんだよね」
- 「今のは、さすがにちょっと痛いかも」
- 「はい、その話はおしまい!それより〇〇の話聞きたい」
最後の例のように、すぐに別の話題を出すと、場の空気を壊さずにいじりを止められます。
あとで、二人きりのときに伝える
その場では言えなかったなら、あとで二人きりのときに伝えるのもよい方法です。まわりに人がいないほうが、相手も素直に聞きやすくなります。
この前みんなでごはんに行ったとき、私の体型の話で盛り上がったでしょ。
悪気がないのはわかってるんだけど、実はけっこう気にしてて。
え、そうだったの?ごめん、全然気づかなかった。
ううん、私も笑っちゃってたしね。でも、あの話だけはやめてもらえるとうれしいな。
ポイントは、相手を責めるのではなく、「私は気にしている」と自分の気持ちとして伝えることです。やめてほしいいじりを一つに絞って、具体的に伝えると、相手もどうすればいいかがわかります。
顔を見て言いにくいなら、LINEで短く
面と向かって言うのが難しいなら、LINEで伝えてもかまいません。文字だと強く伝わりやすいので、短く、やわらかい言葉を選びましょう。
急にごめんね。昨日の〇〇の話、実はちょっと引きずってて。
〇〇といるのは楽しいから、あのネタだけは今後なしにしてもらえたらうれしいな。
過去のいじりまで全部並べると、相手は責められていると感じてしまいます。伝えるのは一つだけにして、気持ちが高ぶっている夜中に送るのは避けましょう。

信頼できる別の友達に、そばにいてもらう
グループでいじられることが多いなら、信頼できる友達に「あのいじり、実はしんどくて」と打ち明けておくのもひとつの方法です。いじりが始まったとき、「その話はもういいじゃん」と話を変えてくれることがあります。
打ち明けるのは、本当に信頼できる一人か二人にとどめましょう。相手の悪口として広めるのではなく、「助けてほしい」と頼む形にするのが大切です。
伝えたあとの反応で、相手の本音が見えてくる
勇気を出して伝えたあとの反応は、その友達があなたをどう思っているかを知る、大きな手がかりになります。
- すぐに謝って、いじりをやめてくれる:あなたを大切に思っている友達です
- 「冗談じゃん」と言いつつ、そのあとは控えてくれる:照れくさくて、素直に謝れないだけかもしれません
- 「いじると怒るから」とまわりに言いふらす、いじりが増える:あなたを下に見たい気持ちが強く、距離を置いたほうがいい相手です
伝えて変わってくれる友達なら、関係はかえって深まることもあります。言ってみなければ、わからないこともあるのです。
伝えるときに、避けたいこと
いじりへの不満がたまっていると、伝え方がつい強くなってしまいます。次のような伝え方は、気持ちが届かないばかりか、関係をこじらせるもとになります。
関係をこじらせる伝え方
- 我慢を重ねたあと、ある日いきなり大勢の前で怒りをぶつける
- 同じように相手をいじり返して、仕返しをする
- グループのほかの人に、相手の悪口として言って回る
- SNSに遠回しな投稿をして、気づいてもらおうとする
- 「昔からずっと嫌だった」と、過去のことをまとめて責める
いじり返しは、その場ではすっきりするかもしれません。けれども、相手は「やっぱりいじってもいい関係なんだ」と受け取り、かえっていじり合いが激しくなってしまいます。
伝えるときの3つのコツ
- 落ち着いているときに話す
- 伝えることは、一つだけにしぼる
- 相手を責めず、「私はこう感じた」と自分の気持ちとして話す
この三つを意識するだけで、相手の受け止め方はずいぶん変わります。
伝えても変わらないときの距離の取り方
勇気を出して伝えても、「冗談じゃん」と流されたり、しばらくするとまた同じことを言われたりすることもあります。そんなときは、相手を変えようとするより、自分の守り方を考えましょう。

反応を小さくして、「いじっても盛り上がらない人」になる
いじりは、反応があるから続きます。笑わない、乗らない、「ふーん」とだけ返して、すぐに別の話題に移る。これをくり返すと、相手はだんだん「この人をいじってもおもしろくない」と感じるようになります。
- 「そうかもね」とだけ言って、自分から話題を変える
- 「それより、最近どう?」と、相手に質問を返す
- 表情を変えずに、手元の飲み物や料理に目を移す
ネタにされやすい恋愛の話や失敗談は、その友達がいる場では自分から出さないようにするのも一つの手です。
二人きりで会う機会を減らす
いじりが二人のときにも続くなら、会う回数を少しずつ減らしてみましょう。グループで会うときだけにする、会っても短い時間で切り上げるなど、関わり方の濃さを調整するのです。
そのぶん、一緒にいて安心できる友達との時間を増やすと、気持ちのバランスがとりやすくなります。
その関係が、自分にとって大切かを考える
友達だからといって、傷つく言葉に耐え続ける必要はありません。いじりだけでなく、頼みごとばかり押しつけられるなど、都合よく扱われていると感じることもあるかもしれません。そんなときは、都合のいい友達の特徴も読んでみてください。
グループの中でいつも自分だけがいじられ、浮いているように感じるときは、グループで自分だけ浮いてる気がする…友達の本音と居心地をよくする方法が参考になります。好きな人や気になる異性からのからかいなら、恋愛の気持ちが隠れていることもあるので、からかってくる男性の本音で見分け方を確かめてみてください。
距離を置くべきか迷っているなら、ふだんのやり取りを振り返りながら、今の友達との距離感を確かめられる診断もあります。
いじりのモヤモヤを、ひとりで抱えきれないときは
いじりの悩みは、まわりに話しても「それくらい流しなよ」「仲がいい証拠でしょ」と言われてしまうことがあります。わかってもらえないと、ますます自分の気持ちに自信がなくなってしまいますよね。
共通の友達には話しにくいなら、その輪の外にいる人に聞いてもらうのもひとつの手です。いきさつを知らない相手だからこそ、先入観なしに受け止めてもらえます。
よくある質問
いじりが嫌だと感じるのは、私の心が狭いからですか?
いいえ。どんな言葉で傷つくかは、人それぞれです。相手が冗談のつもりでも、あなたがつらいと感じたなら、その気持ちを大切にしてかまいません。
嫌だと伝えたら、「冗談じゃん」と言われてしまいました。
相手は、自分の言葉が人を傷つけたと認めたくないのかもしれません。「冗談なのはわかってる。でも私は嫌なんだ」と、気持ちだけをもう一度短く伝えましょう。それでも変わらないなら、距離を置くことを考えてもいい段階です。
いじられ役から抜け出したいです。
急に役回りを変えるのは難しいので、まずは笑って乗るのをやめ、反応を小さくすることから始めましょう。相手への質問や自分の好きなことの話など、いじり以外の会話を増やしていくと、少しずつ立ち位置が変わっていきます。
その場では笑ってしまいました。あとから伝えても大丈夫ですか?
大丈夫です。「あのときは笑っちゃったけど、本当は気にしていた」と伝えれば、相手もわかってくれることが多いです。時間がたっていても、伝える意味は十分にあります。
自分も友達をいじってしまうことがあります。
相手の反応を一度振り返ってみましょう。笑っていても目が笑っていない、すぐに話題を変えようとするといった様子があれば、やめどきのサインです。気になるなら「この前のこと、嫌じゃなかった?」と聞いてみるのも一つの方法です。
まとめ
友達のいじりに、笑いながら傷ついてきたあなたへ。最後に、この記事のポイントを振り返ります。
- いじる本音は、場を盛り上げたい、親しみのつもり、上に立ちたい、不満を冗談に包んでいる、気づいていないなどさまざま
- いじりかいじめかは、笑っている人、向き、中身、やめてと言ったときの反応で見分ける
- いちばんの目安は、あなた自身がどう感じているか
- 伝えるときは、落ち着いているときに、一つに絞って、自分の気持ちとして話す
- 伝えても変わらないなら、反応を小さくし、会う機会を減らして自分を守る
あなたが笑っていられる関係こそが、本当の意味で仲のいい関係です。自分の気持ちを後回しにせず、守っていいのだということを忘れないでくださいね。

シンパンくんから
「それ、ちょっと気にしてるんだよね」の一言から始めてみよう。あなたの気持ちを大事にしてくれる人は、ちゃんといるからね。




