こんなことで、悩んでいませんか?

  • 結婚の話をしたら「その人との結婚には、賛成できない」と言われた
  • 大切な人を否定されたようで、悲しさと悔しさでいっぱい
  • 親と相手のどちらかを選ばなければいけない気がして苦しい
  • 反対されたことを、相手に何と伝えればいいのかわからない

親に結婚を反対されるのは、親のことも、結婚したい相手のことも大切だからこそ、つらいものですよね。けれど、反対の言葉の強さに驚いても、親の本音を聞く前から「わかってもらえない」と決めつける必要はありません。

結論

親の反対の根っこには、「幸せになってほしい」という心配と、相手のことをまだよく知らない不安があることもあります。

感情的にぶつかるより、まず理由を落ち着いて聞き、相手のことを少しずつ知ってもらう。この順番で進めれば、時間はかかっても、親の気持ちが動くことは十分にあります。

この記事でわかること

  • 結婚に反対する親の、よくある本音
  • 反対の言葉の裏にある、親の心の中
  • 反対の理由を落ち着いて聞くコツと、伝え方の例文
  • 説得を急ぐと逆効果になる行動
  • 相手を知ってもらい、認めてもらうための進め方
  • 相手の親が反対している場合の考え方
この記事の目次閉じる開く
  1. 親が結婚に反対する本音
    1. 苦労してほしくないという心配
    2. 相手のことを、まだよく知らない
    3. 親自身の価値観や「ふつう」の物差し
    4. 子どもが離れていく寂しさ
    5. 急な話で、気持ちが追いつかない
    6. 世間体や親戚の目が気になる
  2. 反対の理由の聞き方(例文つき)
    1. 感情的になっているときは、話を続けない
    2. 「どこが心配?」と具体的に聞く
    3. 否定せずに、最後まで聞く
    4. 父と母、それぞれの気持ちを聞く
  3. 説得を急ぐと逆効果になること
  4. 相手を知ってもらい、認めてもらうための進め方
    1. まず、二人の考えをそろえておく
    2. 相手の人柄がわかる話を、ふだんから伝える
    3. 短い時間で、何度か会う機会を作る
    4. 暮らしの計画を、具体的に見せる
    5. 理解してくれる家族の力を借りる
  5. 相手の親が反対している場合
    1. 相手に、間に立ってもらう
    2. 気に入られようと、無理をしない
  6. それでも認めてもらえないときは
    1. 関係を保ちながら、時間をおく
    2. 結婚してから、関係が変わることもある
    3. 親の言葉に振り回されすぎない
  7. 板ばさみで心が疲れたときは
  8. よくある質問
  9. まとめ

親が結婚に反対する本音

親の反対は、言葉だけを聞くと、相手や自分を否定されたように感じます。けれど、その裏にはさまざまな気持ちが隠れています。親がよく口にする言葉と、その奥にある気持ちを表にまとめました。

親の言葉心の中にあること伝えるとよいこと
「生活していけるの?」暮らしやお金への心配二人で考えた暮らしの計画
「どんな人かわからない」情報が少ない不安人柄が伝わる出来事
「年が離れすぎている」将来への心配二人で話し合った先のこと
「遠くに行ってしまう」離れる寂しさ帰省や連絡のしかた
「話が急すぎる」気持ちが追いつかない出会いから今までの流れ

反対の言葉そのものに言い返すより、その奥にある心配に答えるほうが、親の気持ちは動きやすくなります。ここからは、それぞれの本音をくわしく見ていきましょう。

家族と話がかみ合わない
強い言葉の奥には、心配が隠れていることも

苦労してほしくないという心配

親にとって子どもの結婚は、子どもの暮らしがこの先どうなるかに直結する出来事です。「お金に困らないか」「つらい思いをしないか」と、先回りして心配してしまうのです。

相手の仕事が安定していないように見える、遠くに住むことになる、といった事情があると、心配はさらにふくらみます。厳しい言葉は、心配の大きさの裏返しであることが多いものです。

ただ、親の心配が当たっている場合もあります。次のようなことに心当たりがあるなら、一度立ち止まって考えてみてください。

心配が、あなたの安全に関わるときは

相手から怒鳴られる、物に当たられる、お金を自由に使わせてもらえないといったことがあるなら、結婚を急がないでください。DV相談ナビ(#8008)や、お住まいの自治体の相談窓口で、話を聞いてもらうことができます。

相手のことを、まだよく知らない

親が知っている相手の情報は、あなたが話したわずかなことと、一度会ったときの印象くらい、ということも少なくありません。情報が少ないと、人は足りない部分を不安な想像でうめてしまいがちです。

あいさつのときに緊張して口数が少なかった、服装や話し方が親の思うイメージと違った。そんな第一印象だけで、「この人で大丈夫なのか」と判断されてしまうこともあります。

親自身の価値観や「ふつう」の物差し

仕事、学歴、年齢差、離婚歴、家族構成など、親には親の世代の「ふつう」があります。その物差しから外れていると、相手の人柄を知る前に、条件だけで結婚相手を気に入らないと感じてしまうことがあるのです。

相手の生まれや国籍など、本人の努力では変えられないことを理由に反対されることもあります。それは相手の問題ではなく、親の思い込みや古い考え方から来ていることがあります。あなたまで一緒になって、相手を責める必要はありません。

子どもが離れていく寂しさ

結婚は、子どもが新しい家庭を作り、親のもとから巣立っていく節目でもあります。頭ではわかっていても心がついていかず、その寂しさが反対という形で出てしまう親もいます。

ずっと親子で支え合ってきた家庭や、ひとり親の家庭では、寂しさがより強く出ることがあります。相手のどこが悪いとはっきり言えないのに反対が続くときは、この気持ちが隠れているのかもしれません。

急な話で、気持ちが追いつかない

結婚の話をある日突然聞かされた親は、驚きでいっぱいになります。相手の名前を初めて聞いたのが結婚の報告だった、という場合はなおさらです。

最初の反対は、「ちょっと待って」という意味のこともあります。時間がたって気持ちが落ち着くと、態度がやわらぐことは珍しくありません。

世間体や親戚の目が気になる

「親戚に何と言われるか」「近所の人にどう説明しよう」と、まわりの目を気にしている親もいます。あなたの幸せより体面を優先しているように見えて、悲しくなるかもしれません。

ただ、親自身も、まわりから何か言われて傷つくのを恐れている場合があります。相手の人柄や二人の計画を具体的に伝えておくと、親がまわりに説明しやすくなり、気がかりが小さくなることもあります。

シンパンくんからあなたへ

反対されると、ショックだよね。でも、親の強い言葉の奥には、「心配」が隠れていることもあるんだ。まずはその気持ちを聞いてみよう。

反対の理由の聞き方(例文つき)

反対の理由がわからないまま説得しようとしても、話はかみ合いません。まずは、親が何を心配しているのかを、最後まで聞くことから始めましょう。

文字では伝わらず直接話す
顔を合わせて、親の心配に耳を傾けてみましょう

感情的になっているときは、話を続けない

反対された直後は、親もあなたも気持ちが高ぶっています。その場で言い返すと売り言葉に買い言葉になり、お互いに引っこみがつかなくなってしまいます。

「今日はこれ以上話すとけんかになりそうだから、また改めて話させて」と伝えて、いったん話を終えましょう。数日から一週間ほど時間をおくと、親も自分の言葉を振り返る余裕ができます。

「どこが心配?」と具体的に聞く

改めて話すときは、「なんで反対なの?」と問い詰めるより、「どんなところが心配?」と聞くほうが、親も本音を話しやすくなります。

改めて話したいと伝えるなら
あなた

この前は急に話して、びっくりさせてごめんね

あなた

お母さんがどんなところを心配しているのか、ちゃんと聞きたいと思ってる

あなた

今度の週末、少し時間をもらえるかな

相手

わかった。お父さんにも伝えておくね

親の答えがはっきりしないときは、「お金のこと?それとも、相手の人柄のこと?」と、いくつか例を出して聞いてみるのも一つの方法です。

否定せずに、最後まで聞く

親が話している途中で、「そんなことない」と打ち消したくなるかもしれません。けれど、反論は、親の心配をすべて聞き終えてからにしましょう。

聞きながら、親の言葉をメモしておくのもおすすめです。「お金のことと、仕事が続くかが心配なんだね」と要点を言い直すと、親は「わかってもらえた」と感じ、気持ちが落ち着きやすくなります。

父と母、それぞれの気持ちを聞く

両親がそろって反対している場合でも、二人の理由が同じとは限りません。父親は暮らしの安定を、母親は寂しさや相手の家族のことを気にしている、ということもあります。

できれば、一人ずつ話を聞く機会を作りましょう。母親とうまく話せないときは母親の本音がわからないときの記事、口数の少ない父親の気持ちがつかめないときは無口な父親の本音も参考になります。

説得を急ぐと逆効果になること

早く認めてもらいたい気持ちが強いほど、強引な手段をとりたくなるものです。けれど、次のような進め方は、親の心をかえってかたくしてしまいます。

やってはいけないこと

  • 親の言葉に、その場で感情的に言い返す
  • 親が言った相手への厳しい言葉を、そのまま相手に伝える
  • 「認めないなら縁を切る」と、親を追いつめるように迫る
  • 親に黙って入籍し、あとから知らせる形で押し切る
  • 相手をひとりで実家へ説得に行かせる
  • 親と相手を比べて、どちらかを責め続ける

親が口にした相手への厳しい言葉を、そのまま相手に伝えるのは避けましょう。相手が傷つくだけでなく、親への苦手意識が生まれ、関係を作り直すのがむずかしくなります。相手には「お金のことを心配しているみたい」と、要点だけをやわらかく伝えるのが安心です。

「認めてくれないなら、もう家には帰らない」と迫ったり、黙って入籍したりすると、その場では話が進んだように見えても、親子のあいだに長く残るしこりになりがちです。できるだけ、時間をかけて理解してもらう道を選びましょう。

相手を知ってもらい、認めてもらうための進め方

親の心配がわかったら、ここからは、相手のことを少しずつ知ってもらう段階です。一度の話し合いで説得しようとせず、何回かに分けて進めましょう。

まず、二人の考えをそろえておく

親に話す前に、結婚後の住まい、仕事、お金の管理、親との付き合い方など、二人の考えをそろえておきます。親から質問されたときに二人の答えが食い違っていると、心配が大きくなってしまいます。

親の反対を知ってから、相手が結婚の話題を避けるようになったと感じることもあるかもしれません。将来の話が進まない相手の本音と、話し合いの切り出し方は、彼氏に結婚する気がないサインでまとめています。

相手の人柄がわかる話を、ふだんから伝える

結婚の話とは別に、ふだんの会話の中で、相手の人柄がわかる出来事を伝えていきましょう。

  • 「熱を出したとき、仕事帰りに食べ物を届けてくれた」
  • 「おばあちゃんの話をしたら、名前まで覚えていてくれた」
  • 「仕事のことを、いつもまじめに考えている」

条件ではなく、人柄が伝わる小さな話の積み重ねが、親の中の「知らない人」を、「わが子を大切にしてくれる人」に変えていきます。

短い時間で、何度か会う機会を作る

一度のあいさつで、親の印象を変えるのはむずかしいものです。食事やお茶など、短い時間で気軽に会える機会を、何度か作りましょう。

会うときは、あなたが親と相手の間に入り、相手の好きなことや仕事の話を引き出すようにします。親と相手が二人きりで気まずくならないよう、話題を用意しておくと安心です。

対等に話し合う
何度か顔を合わせるうちに、親の心配は少しずつほどけていきます

暮らしの計画を、具体的に見せる

お金や生活への心配が大きい親には、二人の暮らしの計画を具体的に伝えると安心してもらいやすくなります。住む場所、家計の分け方、貯金の考え方など、話せる範囲で伝えましょう。

細かい数字まで見せる必要はありません。「二人でちゃんと考えている」ことが伝われば、親の不安はぐっと小さくなります。

理解してくれる家族の力を借りる

きょうだいや祖父母、親が信頼している親戚など、二人の結婚に理解のある人がいれば、間に入ってもらうのも一つの方法です。

親は、子どもから言われるより、同じ世代の人や身近な人から言われたほうが、すんなり受け入れられることがあります。ただし、親を言い負かすための人集めにならないよう気をつけましょう。

相手の親が反対している場合

反対しているのが、相手の親という場合もあります。自分の親よりも距離があるぶん、どう動いていいかわからず、不安になりますよね。

相手に、間に立ってもらう

相手の親との話し合いは、まず相手に前に立ってもらうのが基本です。あなたが直接説得しようとすると、相手の親は「家族のことに口を出された」と感じることがあります。

あなたは、相手の親に会うときに、礼儀正しく、自分らしく接することに集中しましょう。相手から聞いた親の心配ごとに、自分の言葉で答えられるよう準備しておくと安心です。

気に入られようと、無理をしない

相手の親に気に入られようと、無理をして自分を大きく見せる必要はありません。少しずつ顔を合わせるうちに、人柄は自然に伝わっていきます。

相手の親から人格を否定するような言葉を言われ続けるなら、我慢し続けなくてかまいません。相手とよく話し合い、二人にとって無理のない距離を考えましょう。

それでも認めてもらえないときは

時間をかけて話しても、親の気持ちが変わらないこともあります。そのときに覚えておきたいのは、結婚は、最後は二人が決めることだということです。

ソファに並んで話す二人
二人で、本当に大切にしたいことを話し合いましょう

関係を保ちながら、時間をおく

今は賛成してもらえなくても、親の気持ちは時間とともに変わることがあります。結婚の話から少し離れ、ふだんの連絡や帰省は続けながら、親の様子を見ていくのも一つの方法です。

結婚してから、関係が変わることもある

反対を押し切る形で結婚した場合でも、二人が穏やかに暮らしている姿を見て、親の態度がやわらいでいくことは少なくありません。孫の誕生など、家族の節目をきっかけに行き来が戻ることもあります。

親の言葉に振り回されすぎない

結婚の反対をきっかけに、親が仕事や住む場所にまで口を出してくるようになったら、親との距離を見直す時期かもしれません。大人になってからの親との距離の取り方は、親が過干渉になる心理と距離の作り方で紹介しています。

親から暴言や暴力を受ける、外出を禁じられる、相手の職場に連絡すると脅されるといった場合は、家族の中だけで抱え込まないでください。お住まいの自治体の相談窓口や、警察の相談窓口(#9110)に相談しましょう。今まさに身の危険を感じるときは、ためらわずに110番してください。

板ばさみで心が疲れたときは

親の気持ちも相手の気持ちもわかるからこそ、どちらにも本音を言えず、ひとりで疲れてしまう人は少なくありません。友達に話しても、「親なんて気にしなくていいよ」と軽く流されてしまうこともあるでしょう。

家族の事情を知らない人に、気持ちを順を追って話してみると、自分が本当に大切にしたいものが見えてくることがあります。

よくある質問

親に反対されたまま、結婚してもいいのでしょうか?

大人どうしの結婚は、本人たちの意思で決めることができます。ただ、反対されたままだと、結婚後の行き来や、困ったときの助け合いがむずかしくなることもあります。できる努力をしたうえで、二人が納得して決めることが大切です。

反対の理由を聞いても、「とにかくだめ」としか言いません。

理由を言葉にできないときは、寂しさや、はっきりしない不安が隠れていることがあります。いったん結婚の話から離れ、ふだんの会話で相手のことを少しずつ伝えながら、時間をおいてもう一度聞いてみましょう。

親が反対していることを、相手に伝えるべきですか?

隠し続けるより、正直に伝えたほうが二人で進め方を考えられます。ただし、親の厳しい言葉はそのまま伝えず、「暮らしのことを心配しているみたい」と、要点だけをやわらかく伝えましょう。

認めてもらえるまで、どのくらいかかるものですか?

家庭によってさまざまで、数か月で気持ちが変わる親もいれば、何年もかかる親もいます。終わりの見えない待ち方がつらいときは、二人で「いつまでに、どこまで話すか」を決めておくと、気持ちが少し楽になります。

親の反対を聞いて、結婚そのものに迷いが出てきました。

迷いが出るのは、親の言葉の中に、自分でも気になっていたことが含まれているからかもしれません。その迷いを相手と率直に話し合うことは、二人の関係を見直すよい機会にもなります。

まとめ

親に結婚を反対されると、大切な人まで否定されたようでつらいですよね。押さえておきたいことを、短く振り返ります。

  • 反対の根っこには、心配・相手を知らない不安・親の価値観・寂しさがある
  • 言い返すより「どこが心配?」と聞き、最後まで受け止める
  • 黙って入籍する、親を追いつめるように迫るといった押し切り方は避ける
  • 人柄が伝わる話と、短い顔合わせを重ねて、相手を少しずつ知ってもらう
  • 相手の親が反対しているときは、相手に前に立ってもらう

時間をかけて向き合ったことは、この先、二人と家族を支える土台になります。

シンパンくんからあなたへ

親もあなたも、幸せを願っていることは同じなんだ。あせらず、一歩ずつ話していこうね。