
こんなことで、悩んでいませんか?
- 連休が近づくたびに、今度こそ孫に会えるかなとカレンダーを眺める
- 予定を聞いても「ちょっとバタバタしてて」と返ってくるばかり
- 気づけば、最後に会った日からずいぶん時間がたっている
- 「何か嫌われることをしたのだろうか」と、自分を責めてしまう
孫に会わせてもらえない寂しさは、言葉にしにくいものです。誰にも言えないまま、ひとりで胸にしまっている人も少なくありません。
結論
会わせてもらえないのは、あなたが嫌いだからとは限りません。子育ての忙しさ、考え方の違いへの警戒、以前のひと言への傷つきといった事情が重なっていることもあります。
関係を戻す第一歩は、会う約束を取りつけることではなく、責める気持ちのない連絡を一つ届けることです。
この記事でわかること
- 孫に会わせてもらえない、よくある6つの本音
- 息子夫婦と娘夫婦で、事情がどう違うか
- 「忙しいだけ」か「わだかまりがある」かを見分けるヒント
- 関係をこじらせてしまう、してはいけないこと
- 関係を戻すための第一歩と、歩み寄りの例文
- 会えない間の、寂しさとの付き合い方
この記事の目次閉じる開く
孫に会わせてもらえない本音・よくある理由
息子や娘の家庭には、外からは見えにくい事情があります。会わせてもらえないときによくある6つの本音を、一つずつ見ていきましょう。

子育てで手いっぱいで、会う準備をする余裕がない
小さな子どもを連れての外出は、大人だけの外出とはまるで違います。着替えやおむつの用意、昼寝の時間の調整、急な発熱。実家に顔を出すだけでも、一日がかりの大仕事です。
共働きの家庭では、平日の疲れを取り戻すだけで週末が終わってしまうこともあります。子どもが大きくなると、今度は習い事や部活、塾で休みの日が埋まっていきます。会わせたくないのではなく、会うための時間と体力が残っていない、というのが正直なところかもしれません。
子育てのやり方の違いで、ぶつかりたくない
おやつの量、動画を見せる時間、叱り方、食べ物の好き嫌いへの対応。子育ての常識は、あなたが子育てをしていたころから、ずいぶん変わっています。
「おばあちゃんの家だと、決まりが全部くずれてしまう」と心配する親もいます。言い合いになるくらいなら、会う回数を減らしておこう、と考えている場合があります。
以前のひと言に、傷ついている
「ミルクで大丈夫なの?」「こんなに小さいのに保育園に預けるの?」。孫が生まれたばかりのころに、心配から口にした言葉はありませんか。
寝不足と不安でいっぱいの時期に聞いた言葉は、思った以上に深く残ります。言った側が忘れていても、言われた側は、その日の空気ごと覚えていることがあるのです。
会うたびに、口出しが増えるのを警戒している
一度会うと、「次はいつ来るの?」と回数を求められる。会うたびに、子育てへの助言が増えていく。そうしたことが続くと、親は自分たちのペースを守ろうとして、少し距離をとるようになります。
心配や助言は、親心から出るものです。子どもの側からはそれがどう見えるのかは、親が過干渉になる心理の記事で、子の立場から紹介しています。
夫婦の間で、実家との付き合い方の考えが違う
息子は会わせたいけれど、お嫁さんは気が進まない。あるいはその逆もあります。夫婦の間で考えがまとまらないうちは、「とりあえず今は会わない」という形になりがちです。
この場合、会わせないのは夫婦の話し合いがまだ途中だからです。どちらか一方を責めると、話し合いそのものがこじれてしまいます。
娘夫婦の場合は、夫への気づかいや親子のわだかまりも
娘夫婦の場合、娘の夫が妻の実家で気をつかって疲れてしまい、足が遠のいていることがあります。娘自身は会わせたくても、夫の気持ちを考えて控えているのかもしれません。
また、娘が親との関係に、昔からのわだかまりを抱えている場合もあります。大人になった娘の気持ちについては、大人になった娘が冷たい本音もあわせて読んでみてください。
息子夫婦と娘夫婦の違い
同じ「孫に会えない」でも、息子夫婦と娘夫婦では、気をつけたいところが少し違います。
| 見るところ | 息子夫婦の場合 | 娘夫婦の場合 |
|---|---|---|
| 間に入る人 | 息子(その先にお嫁さん) | 娘本人 |
| よくある遠慮 | お嫁さんの気疲れ | 娘の夫の気まずさ |
| 伝え方 | 息子に相談の形で | 娘に直接、短く |
| 気をつけたいこと | お嫁さんを責めない | 娘の夫を悪く言わない |
息子夫婦の場合、お嫁さんがどんな気持ちでいるのかを知ることが、遠回りのようで近道です。お嫁さんの立場から見た本音は、息子の嫁の本音の記事でくわしく取り上げています。

シンパンくんから
会えないのは、あなたが嫌いだからとは限らないんだ。子育て中の家には、外から見えない「手いっぱい」がたくさんあるんだよ。
「忙しいだけ」か「わだかまりがある」か、見分けるヒント
理由がわからないままだと、悪いほうにばかり考えてしまいます。次の2つのチェックで、今の状態に近いほうを確かめてみましょう。
忙しさが理由のことが多いサイン
- 写真や動画を、ときどき送ってくれる
- 断るときに「来月なら」など、代わりの時期を出してくれる
- 誕生日や行事のときに、連絡がある
- 電話やビデオ通話には応じてくれる
わだかまりがあるかもしれないサイン
- 連絡そのものが減り、返事も短くなった
- ある出来事のあとから、急に会えなくなった
- 子どもの話題になると、話をそらされる
- こちらからの誘いだけ、理由を言わずに断られる
上のチェックに多く当てはまるなら、今は子育ての忙しい時期なのでしょう。会えない時間は、関係が切れたことを意味しているわけではありません。
下のチェックに当てはまるなら、最後に会った日の前後に、何を話したかを思い出してみてください。自分を責めるためではなく、歩み寄りの手がかりを探すためです。
孫の身の安全が心配なとき
会えるかどうかとは別に、孫の身の安全そのものが心配になる場面もあるかもしれません。そのときは、ひとりで判断せず、児童相談所の相談ダイヤル(189)など公的な窓口に相談できます。
関係をこじらせる、してはいけないこと
会いたい気持ちが強いほど、つい動きたくなります。けれど、次のような行動は、息子夫婦・娘夫婦の気持ちをさらに遠ざけてしまいます。
してはいけないこと
- 約束なしに、家に押しかける
- 保育園や学校の行き帰りに、孫に会いに行く
- 「会わせないなんておかしい」と責める
- 「向こうの実家には会わせているのに」と比べる
- 親せきや知り合いに、説得を頼む
- 「会わせてくれたら援助する」と、お金をちらつかせる
- もらった孫の写真を、断りなくSNSに載せたり、人に送ったりする
約束なしに訪ねると、子育て中の家庭は「いつ来られるかわからない」と落ち着かなくなります。とくに、親の知らないところで孫に会いに行くのは、信頼を大きく損ねる行動です。親は子どもの安全を守る立場から、強く警戒するようになります。
孫が大きくなって自分のスマホを持つようになっても、親を通さずに会う約束をするのは控えましょう。孫とのやり取りも、親が知っている形で続けることが信頼につながります。
親せきに説得を頼むのも逆効果です。息子や娘は、自分たちが周りから責められていると感じ、ますます心を閉ざしてしまいます。
援助を条件にするのも避けましょう。お金と会う回数が結びつくと、家族の関係が取り引きのようになり、お互いに苦しくなります。
写真の扱いにも気をつけて
見落としがちなのが、写真の扱いです。子どもの写真をどこまで人に見せるかに、気をつかう親は少なくありません。
送られてきた写真を断りなくSNSに載せると、写真を送ること自体をためらわせてしまいます。友達に見せたいときも、先に一言聞いておきましょう。
関係を戻すための第一歩
ここからは、少しずつ関係を戻していくための具体的な一歩です。大切なのは、一度にすべてを取り戻そうとしないことです。

祖父母どうしで、まず足並みをそろえる
夫婦で暮らしているなら、祖父母のどちらか一人だけが「会わせないなんて」と腹を立てている状態は避けたいところです。もう一人がいくら歩み寄っても、相手には警戒されたままになってしまいます。連絡をする前に、夫婦で方針を話し合っておきましょう。
「しばらくは責めない、急かさない」と二人で決めておくだけで、息子や娘に届く言葉の調子がそろいます。どちらが連絡の窓口になるかも、決めておくと安心です。
「会いたい」より先に、相手を気づかう言葉を送る
最初の連絡では、会いたい気持ちはぐっとこらえて、相手の暮らしを気づかう言葉だけを送ってみましょう。
最近どう?朝晩冷えるようになったけど、みんな元気にしてるかな
子育てで毎日大変だと思う。みんな体を大事にしてね。返事は気にしなくて大丈夫だよ
写真を見せてほしい、会いたいといったお願いは、相手から返事が来て、やり取りが少し温まってからで遅くありません。
理由を聞くなら、一度だけ、責めない形で
どうしても理由がわからず苦しいときは、一度だけ、たずねてみるのも一つの方法です。問いただすのではなく、「直したいから教えてほしい」という形にします。
もし私の言ったことやしたことで、嫌な思いをさせていたなら教えてほしいな
責めるつもりはまったくないの。直せるところは直したいと思っているだけだから、言いたくなければ大丈夫だよ
答えが返ってこなくても、重ねて聞くのはやめておきましょう。「言いたくなければ大丈夫」と伝えたことが、相手の安心につながります。
心当たりがあれば、言いわけをつけずに謝る
以前のひと言に心当たりがあるなら、短く謝りましょう。そのとき「でも」「あなたのためを思って」といった言葉をつけると、謝ったことにならなくなってしまいます。
〇〇ちゃんが生まれたころ、育て方のことで余計なことを言ってしまったね。ごめんなさい
あなたたちのやり方がいちばんだと思っているから、これからは見守る側でいるね
謝る連絡には、会いたいという話を混ぜないのがコツです。「会わせてほしいから謝った」と受け取られないように、謝罪は謝罪だけで送りましょう。
会い方を、相手の都合に合わせて提案する
会えそうな流れになったら、相手の負担が少ない会い方を、こちらから提案してみましょう。
- 一、二時間くらいの短い時間にする
- 家ではなく、近くの公園やお店で会う
- こちらから相手の住む町まで出向く
- 手土産は少なめにして、お返しの気づかいをさせない
「家を片づけなくていい」「準備がいらない」とわかるだけで、子育て中の親の気持ちはずいぶん楽になります。遠くに住んでいて会うのが難しい時期は、短いビデオ通話を提案してみるのもよいでしょう。
会えたときは、口を出さない姿勢を行動で示す
おやつの量や動画の時間など、親の決めた決まりには、あなたも従いましょう。気になることがあっても、その日は飲みこんで、「楽しかった、ありがとう」で別れるのがいちばんです。
一度の面会で、すべてが元通りになるわけではありません。穏やかな時間を何度か重ねるうちに、「また会わせても大丈夫」という安心が、少しずつ育っていきます。
会えない間の、寂しさとの付き合い方
歩み寄りの一歩を踏み出しても、すぐに会えるとは限りません。待つ間の自分の気持ちも、大切に扱いましょう。
自分の毎日を、少しずつ豊かにする
趣味の集まりに顔を出す、友達とお茶をする、気になっていた講座に通ってみる。孫に会えない寂しさを、自分の暮らしの楽しみで少しずつ埋めていきましょう。
あなたの毎日が満ちていると、連絡の言葉も自然と軽やかになります。その軽やかさが、相手にとっての「会いやすさ」につながっていくのです。

誕生日のカードで、扉を開けておく
孫の誕生日には、親を通して短いカードを一枚届けるのも一つの方法です。「お誕生日おめでとう。元気に大きくなってね」くらいの短さで、返事も求めないようにします。
返事がなくても、気にかけ続けている気持ちは、相手の心のどこかに残るものです。
自分を責めすぎない
もし過去のひと言が理由だったとしても、それは孫や息子・娘を思う気持ちから出たものです。責めるべきは自分ではなく、伝え方が少しずれてしまったことだけです。
息子からの連絡そのものが減っていると感じる人もいるでしょう。大人の息子から連絡が来ないときの記事では、負担にならない連絡のしかたを紹介しています。

シンパンくんから
会えない時間があっても、家族のつながりは消えないよ。子どもが大きくなったり、親の立場が見えてきたりして、関係が動き出すこともあるんだ。
それでも気持ちのやり場がないときは
できることをしても状況が変わらないと、寂しさや悔しさが行き場をなくしてしまいます。配偶者には「そっとしておけ」と言われ、友達の孫の話を聞くたびに胸が痛む、という人もいるでしょう。
親せきでも友達でもない相手になら、家族の込み入った話も、順を追って話しやすくなります。誰かに聞いてもらいながら、自分の気持ちを整理する時間をつくってみてください。
よくある質問
孫に誕生日プレゼントを送ってもいいですか?
送る前に、息子や娘に「送ってもいい?」と一言聞くのがおすすめです。家庭によっては、おもちゃの数やお菓子に決まりがあることもあります。聞いてもらえるだけで、親は大切にされていると感じやすくなります。
お嫁さんが会わせたがらないようです。息子から説得してもらうべきですか?
説得を頼むのは控えましょう。息子が板ばさみになり、夫婦の間がぎくしゃくしてしまいます。息子には「無理はしなくていいからね」と伝え、お嫁さんの気持ちが落ち着くのを待つほうが近道です。
何年も会えていません。もうあきらめたほうがいいでしょうか?
あきらめる必要はありませんが、追いかけるより待つ姿勢に切りかえましょう。年に一度のカードなど、返事を求めない形で扉を開けておくと、孫が大きくなってから関係が動き出すこともあります。
娘の夫の実家には、よく会わせているようでつらいです。
住む場所の近さや、子育ての手伝いの頼みやすさなど、事情はさまざまです。回数を比べると、娘を責めることにつながってしまいます。比べずに、自分たちとの関わり方を大切にしましょう。
謝ったのに、状況が変わりません。
気持ちがほどけるまでには、時間がかかるものです。何度も謝りなおすより、その後の連絡や態度で、口を出さない姿勢を見せていきましょう。
まとめ
孫に会えない日が続くと、寂しさと不安で胸がいっぱいになりますよね。最後に、この記事のポイントをおさらいしましょう。
- 会わせない理由には、子育ての忙しさ、考え方の違いへの警戒、以前の言葉への傷つきなどもある
- 写真や代わりの日の提案があるなら、忙しいだけのことが多い
- 押しかける、責める、親せきに説得を頼む、お金をちらつかせるのは避ける
- 第一歩は、相手を気づかう連絡と、心当たりがあれば短い謝罪
- 会えたときは親の決まりに従い、短く穏やかな時間を重ねる
焦らず、責めず、扉を開けて待つことが、孫との時間を取り戻すいちばんの近道です。

シンパンくんから
会いたい気持ちは、それだけ家族を大事に思っている証拠だよ。あなたの穏やかな一歩が、閉じかけた扉を少しずつゆるめていくこともあるんだ。




