
こんなことで、迷っていませんか?
- 仲のいい友達から「少しだけ、お金を貸して」と頼まれた
- 力になりたい気持ちと、返ってくるかの不安でゆれている
- 「断ったら嫌われるかも」と、返事ができずにいる
- 「ケチだと思われたくない」と、ひとりで考えこんでしまう
お金の話は、友達どうしだからこそ切り出しにくく、断りにくいものです。「貸して」と言ってくる友達がどんな心理なのかも、気になりますよね。
結論
友達がお金を頼んでくる理由はさまざまです。貸すなら「返ってこなくても暮らしが困らない額」までにして、それを超えるなら断ってかまいません。
断り方に気をつければ、それだけで友情が終わるとは限りません。むしろ、無理をして貸したせいで、あとから関係がぎくしゃくすることのほうが心配です。
この記事でわかること
- お金を貸してと言う友達の、よくある6つの本音
- 貸すか迷ったときに考えたい4つのこと
- お金の貸し借りで、やってはいけないこと
- 関係を壊さない断り方と、そのまま使える例文
- 貸すと決めたときに、はっきりさせておくこと
- 返ってこないとき・もうけ話に誘われたときの相談先
この記事の目次閉じる開く
お金を貸してと言う友達の本音
友達がお金の話を持ちかけてくる理由は、一つではありません。相手の事情が見えてくると、どう返事をするかも考えやすくなります。
本当に困っていて、ほかに頼れる先がない
急な出費があった、仕事が減った、家族のことでお金が必要になった。身内にも頼れず、恥ずかしさをこらえて、あなたに声をかけている場合があります。
次のような様子があれば、本当に追いつめられているのかもしれません。
- 言いにくそうにしている
- 使い道を自分から説明する
- 返す見通しを話してくれる
ただ、事情がどんなに気の毒でも、あなたが無理をしてよい理由にはなりません。
あなたなら頼みやすいと思っている
いつも話を聞いてくれる、頼みごとをあまり断らない。そんなあなたのやさしさに、相手が甘えている場合もあります。
お金の話のときだけ連絡が来る、ふだんから頼みごとが多い友達なら、この本音かもしれません。頼られ方が偏っていると感じたら、都合のいい友達になっていないか考える記事もあわせて読んでみてください。
お金の貸し借りに抵抗が少ない
お金の感覚は、人によってかなり違います。「ちょっと借りて、すぐ返す」が当たり前の環境で育った人にとっては、立て替えや少しの借り入れは、気軽な頼みごとの一つです。
悪気はなくても、あなたが感じている重さとの間には温度差があります。暮らしぶりの違いから、会うたびに張り合われて疲れるときは、マウントを取ってくる友達の本音も参考になります。
返すつもりはあるが、見通しが甘い
「お給料が入ったらすぐ返すから」と本気で思っていても、ほかの支払いに追われて、結局返せなくなる人もいます。
返したい気持ちと、返せる力は別のものです。いつ、どうやって返すのかを聞いても答えがぼんやりしている場合は、慎重に考えましょう。
前にも借りていて、また頼めると思っている
一度貸して、そのときはきちんと返ってきた。それで「この人なら貸してくれる」と思われ、頼まれる回数や金額が少しずつ増えていくことがあります。
前の分がまだ返っていないのに次を頼んでくるなら、お金のやりくりそのものに問題を抱えている可能性があります。
お金の話の裏に、勧誘やだましがひそんでいる
「すごくもうかる話がある」「始めるのにお金が足りない」など、もうけ話とセットで頼まれる場合は要注意です。友達本人が誰かに勧誘されていて、あなたを誘うように言われていることもあります。
久しぶりに連絡してきた友達や、ネットで知り合った相手からのお金の話は、とくに慎重になりましょう。画面越しの相手との付き合い方は、ネットの友達の本音で紹介しています。

シンパンくんから
お金の頼みって、断るのも貸すのも勇気がいるよね。どっちを選んでも、あなたの暮らしを守ることがいちばん大事だよ。
貸すか迷ったときに考えたい4つのこと
その場ですぐ返事をしなくても大丈夫です。頼まれた直後は、相手の勢いに押されて、思っていた以上の額を約束してしまいがちだからです。
話してくれてありがとう。大事なことだから、少し考えてから返事させてね
明日の夜までには、私から連絡するね
返事をする日を自分から伝えておくと、相手も待ちやすくなります。家計を家族と一緒にしている人は、家族に相談してから決めるのも自然な流れです。時間をもらったら、次の4つを落ち着いて考えてみましょう。

返ってこなくても困らない額か
いちばん大切なのは、そのお金が戻ってこなくても、自分の暮らしが揺らがないかどうかです。家賃や食費、貯金を削るような額なら、どんなに仲がよくても貸さないほうが安全です。
「あげたつもりで出せる額か」と自分に聞いてみると、答えが出やすくなります。
何に使うお金か、はっきりしているか
使い道を聞くのは、失礼なことではありません。理由を言いたがらない、聞くたびに話が変わる、という場合は見送ってよいでしょう。
初めての頼みか、くり返しか
初めて、しかも本当に困っている様子なら、少額を手助けする考え方もあります。何度も頼まれているなら、貸すことが相手のためにならない場合もあります。
貸したあとも、今まで通り付き合えるか
貸したお金のことが頭から離れず、会うたびにもやもやしてしまいそう。そう思うなら、貸さないほうが友情を守れることもあります。
ここまでの4つを、よくある頼まれ方に当てはめると、次のようになります。
| 頼まれた状況 | 考え方の目安 |
|---|---|
| 少しの額で、返す日がはっきりしている | あげてもいい額までなら貸す選択も |
| 使い道をはっきり言わない | 断ってよい |
| 前に貸した分が返っていない | 新しくは貸さない |
| もうけ話や勧誘がついてくる | 貸さずに相談窓口へ |
今回は貸さないほうがよいサイン
- 生活費や貯金を削らないと出せない額を頼まれている
- 使い道や返す日を聞いても、はっきりした答えがない
- 前に貸した分が、まだ返ってきていない
- 「誰にも言わないで」と口止めされる
- 「今日中に」「今すぐ」と返事を急かされる
お金の貸し借りでやってはいけないこと
友達を助けたい気持ちが強いほど、自分を後回しにしてしまいがちです。次のような貸し方は、あなたにも友達にもよい結果になりにくいので避けましょう。
やってはいけないこと
- 断りきれずに、生活費や貯金に手をつけて貸す
- 自分がどこかから借りてまで、友達に貸す
- 頼まれるままに、借金の保証人になる
- 返してくれない腹いせに、周りの友達に言いふらす
- 「友達だから」と、もうけ話の誘いに乗る
とくに気をつけたいのが、保証人を引き受けることです。友達が返せなくなったとき、あなたが代わりに返す立場になります。その場の雰囲気で決めず、必ず家族や専門の窓口に相談してから考えましょう。
返してもらえない悔しさを、周りの友達に話して回るのもおすすめできません。共通の友達が気まずい思いをするうえ、あなたの印象まで悪くなってしまうことがあります。
関係を壊さない断り方(例文つき)
断るときは、相手を責めず、でもはっきり伝えることが大切です。あいまいな返事は、相手に期待を持たせてしまいます。

理由は短く、「自分の決まり」として伝える
断る理由を長々と説明すると、相手は「その理由がなくなれば貸してもらえる」と考えてしまいます。「友達とはお金の貸し借りをしないと決めている」と、自分の決まりとして伝えるのがおすすめです。
決まりとして伝えれば、断ったのは相手が信用できないからではない、という気持ちも届きやすくなります。
話してくれてありがとう。大変だったね
ごめんね、私は友達とはお金の貸し借りをしないって決めてるんだ
お金のことでは力になれないけど、話を聞くことならいつでもできるよ
お金以外で力になれることを添える
断ったあとに、お金以外でできることを一つ添えると、突き放した感じがやわらぎます。話を聞く、使える制度を一緒に調べる、といったことです。
お住まいの自治体には、暮らしやお金に困ったときの相談窓口があります。「役所に相談できる窓口があるみたいだよ」と伝えるのも、立派な手助けです。
嘘の理由で断らない
「今月はピンチで」と嘘の理由で断ると、「じゃあ来月なら」と頼まれ続けることがあります。その場しのぎの理由は、かえってあなたを苦しくします。
かといって、自分の家計の事情を細かく話す必要もありません。「そう決めている」とだけ伝えれば、断る理由としては十分です。
何度も頼まれるときは、同じ言葉をくり返す
一度断ったのに、また頼まれることもあります。そのときは、前と同じ言葉を落ち着いてくり返しましょう。
前にも伝えたけど、お金の貸し借りはしないって決めてるんだ。ごめんね
それ以外のことなら、また話してね
お金の話をきっかけに、この友達との関係そのものを見つめ直したくなる人もいるでしょう。今の二人の距離感は、次の診断で確かめられます。
貸すと決めたときに、はっきりさせておくこと
考えたうえで手助けすると決めたなら、あとでもめないように、最初に形をはっきりさせておきましょう。
金額・返す日・返し方を決めておく
貸すときは、次のことを先に話し合っておきます。
- 貸す金額
- 返してもらう日
- 返し方(手渡しか、振り込みか)
- 一度に返すのか、何回かに分けるのか
口約束だけでは、時間がたつとお互いの記憶が食い違いがちです。決めたことはLINEなど文字で残しておくと、お互いに安心できます。まとまった額なら、借りた日や金額を書いた紙を用意しておくとより確かです。
今回は〇〇円までなら大丈夫だよ
〇月〇日までに、振り込みで返してもらえるかな?
うん、それで大丈夫。本当にありがとう
「貸す」のではなく「渡す」と決める方法も
返ってくるかどうかを気にし続けるのがつらいなら、最初から返してもらわないつもりで、出せる範囲の額だけを渡す考え方もあります。「返さなくていいから、これで少しでも足しにしてね」と伝える形です。
この方法なら、催促する気まずさも、待ち続けるもやもやもありません。ただし、一度きりと自分の中で決めておかないと、次の頼みごとにつながることがあります。
貸したお金が返ってこないとき
約束の日を過ぎても返ってこないと、催促するのも気が重いものです。けれど、黙って待ち続けるほど、言い出しにくくなっていきます。
催促は、責めずに日にちを入れて
「どうなってるの?」と問い詰めるより、いつまでに返してほしいかを具体的に伝えるほうが、話が進みやすくなります。
この前のお金のことなんだけど、〇日までに返してもらえそうかな?
難しければ、いつなら大丈夫か教えてもらえるとうれしいな
催促は、ほかの人がいる場ではなく、二人だけのやり取りで伝えましょう。人前で言われると、相手は恥ずかしさから意地になり、かえって話がこじれることがあります。
少しの額なら、区切りをつける選択も
何度か伝えても返ってこず、額もそれほど大きくないなら、「勉強代だった」と気持ちに区切りをつけるのも一つの方法です。そのうえで、次からは貸さないと決めておきましょう。
区切りをつけることは、負けではありません。お金のことで心をすり減らし続けるより、あなたの時間と気持ちを大切にする選択です。
立て替えたお金がうやむやになるときは
ランチ代やチケット代を立て替えたまま、いつの間にか話が流れてしまう。大きな借金ではなくても、くり返されると、小さな不信感が積もっていきます。
こうした立て替えは、その日のうちに「今日の分、〇〇円ね」と軽く伝えるのがいちばん楽です。それでもうやむやになりがちな相手なら、次からは最初に会計を分けてもらうか、立て替えを引き受けないようにしましょう。
話がこじれたら、公的な窓口へ
まとまった額が返ってこない、話し合いにならないときは、友達どうしだけで解決しようとしないでください。
お金のことで相談できる公的な窓口
- 返してもらえない・話し合いにならない:法テラス(日本司法支援センター)や、自治体の無料法律相談
- もうけ話や投資、高い商品の購入に誘われた:消費生活センター(消費者ホットライン 188)
- 脅すような言葉を言われる、しつこく呼び出される:警察(緊急時は110番、急ぎでない相談は警察相談専用電話「#9110」)

それでも友達との関係に迷うときは
お金のことが片づいても、「あの友達と、これからどう付き合えばいいのか」という迷いは残るものです。断った罪悪感や、貸したのに感謝されなかった寂しさを、ひとりで抱えている人もいるでしょう。
「私はお金を借りるための相手だったのかな」と悲しくなることもあるかもしれません。一方で、困ったときに真っ先に顔が浮かぶ相手だった、という見方もできます。どちらの気持ちも、無理に打ち消さなくて大丈夫です。
共通の友達には話しにくく、家族に言えば「だから言ったのに」と言われそうで、相談できる相手がいないこともあります。そんなときは、事情を知らない人に気持ちを聞いてもらうと、頭の中が整理されていきます。
よくある質問
数千円くらいの少しの額でも、断っていいのでしょうか?
断ってかまいません。金額の大小より、あなたが気持ちよく出せるかどうかが大切です。少しの額でも、くり返し頼まれると負担は大きくなります。
断ったら、友達から連絡が来なくなりました。私が悪かったのでしょうか?
あなたが悪いわけではありません。頼んだ側も、気まずさから連絡しにくくなっている場合があります。しばらくして、お金とは関係のない話題で軽く連絡してみるのも一つです。
親友に頼まれました。断ったら友情が終わりそうで怖いです。
長く付き合ってきた親友なら、あなたの事情や考えを受け止めてくれる可能性は十分にあります。断るときは、お金以外でできることを添えましょう。関係が変わってしまったと感じたら、親友との距離を考える記事もヒントになります。
貸したお金のことを、共通の友達に相談してもいいですか?
信頼できる一人に気持ちを聞いてもらう程度ならよいでしょう。ただ、相手を責める話として広めると、あなたの印象まで悪くなってしまいます。話す相手は慎重に選びましょう。
お金を返してくれない友達とは、縁を切るべきですか?
少しずつでも返そうとしているなら、様子を見る選択もあります。連絡を無視される、ほかの頼みごとも増えていくという場合は、距離をとってかまいません。
まとめ
友達からお金を頼まれると、断るのも貸すのも心が重くなりますよね。最後に、この記事のポイントをおさらいしましょう。
- 頼む理由は、本当に困っている・頼みやすい・お金の感覚の違い・勧誘など、さまざま
- 貸すなら、返ってこなくても暮らしが困らない額まで
- 生活費を削る、借りてまで貸す、保証人になるのは避ける
- 断るときは「自分の決まり」として、短くはっきり伝える
- 貸すなら金額と返す日を文字で残し、こじれたら公的な窓口へ
お金を貸さないことと、友達を大切に思うことは、ちゃんと両立できます。

シンパンくんから
断るのは冷たいことじゃないよ。あなたが自分の暮らしを守っていれば、また別の形で友達の力になれるからね。




