
こんなことで、悩んでいませんか?
- 子どものころは毎日一緒だったのに、何年もまともに話していない
- 実家で顔を合わせても会話が続かず、気まずいまま帰ってくる
- 「嫌われているのかな」と、ふと寂しくなる
- 「今さら連絡したら、変に思われるかな」とためらってしまう
兄弟姉妹と疎遠になると、相手の本音がわからないまま時間だけが過ぎ、ますます連絡しにくくなってしまう人も多いものです。
結論
きょうだいが疎遠になるのは、嫌いになったからとは限りません。多いのは、それぞれの生活が始まり、連絡するきっかけがなくなったことです。相手も「今さら何を話せばいいかわからない」と感じているかもしれません。
最初の一歩は、返事のいらない短い連絡で十分です。無理に昔のように仲よくならなくてもいい、と考えておくことも大切です。
この記事でわかること
- 兄弟姉妹と疎遠になる、よくある6つの理由と本音
- 嫌われているのか、ただ離れているだけかの見分け方
- 関係をこじらせてしまう、やってはいけないこと
- 季節のあいさつや誕生日など、連絡のきっかけになる例文
- 親の介護や相続で、話し合いが必要なときの注意
- 無理に近づかなくていい関係もあるということ
この記事の目次閉じる開く
兄弟姉妹と疎遠になる本音・よくある6つの理由
きょうだいと距離ができる理由は、一つではありません。仲が悪くなったきっかけがはっきりしている場合もあれば、いつの間にか離れていた場合もあります。よくある6つのパターンを見ていきましょう。

1. それぞれの生活が始まり、話題が減った
進学や就職、ひとり暮らし。大人になると、きょうだいはそれぞれ別の場所で、別の人たちと毎日を過ごすようになります。
同じ家で暮らしていたころは、話さなくても相手の様子がわかりました。離れて暮らすと、共通の話題が少しずつ減り、話すきっかけそのものがなくなっていくのです。
2. 結婚して、それぞれの家庭が中心になった
結婚や子育てが始まると、毎日の中心は自分の家庭になります。休みの日は配偶者の実家に行く、子どもの行事で手いっぱい、ということも珍しくありません。
きょうだいの配偶者と、なんとなく気が合わないこともあります。相手の家庭に気をつかって連絡を控えているうちに、疎遠になっていく形もよくあります。
結婚すると、配偶者の家族との付き合いも増えます。義理の家族との関係に悩んでいる人は、義母の本音がわからないときの記事も参考にしてみてください。
3. 親のことで、意見がぶつかった
親の体調や介護、実家のこと、お金のこと。親をめぐる話し合いで意見が合わず、そのまま気まずくなることがあります。
たとえば、近くに住むきょうだいは「自分ばかり親の世話をしている」と不満をためている。遠くに住むきょうだいは「口を出しにくい」と遠慮している。どちらも親を思う気持ちは同じでも、立場が違うとすれ違いやすいのです。
親からの口出しや連絡の多さに疲れて、親との距離の取り方に悩んでいる場合は、親が過干渉になる心理の記事も読んでみてください。
4. 子どものころからのわだかまりがある
「お兄ちゃんばかりほめられていた」「妹のほうがかわいがられていた」。子どものころに比べられたり、親の扱いに差を感じたりした記憶が、大人になっても心に残っていることがあります。
ただ、同じ家で育っても、感じ方は人それぞれです。あなたが「ひいきされていた」と思っている相手も、「上の子だから我慢させられた」と感じていることがあります。
お金の貸し借りや、昔のけんかが解決しないままになっている場合もあります。こうしたわだかまりは、向き合わないままでいると、少しずつ距離を広げていきます。
5. 連絡するきっかけがないまま、時間がたった
けんかをしたわけでもないのに、なんとなく連絡しなくなった。きょうだいの疎遠には、このパターンも少なくありません。
友達なら気軽に「ごはん行こう」と誘えても、きょうだいだと改まった感じがして、かえって声をかけにくいものです。用事がないと連絡しない、という人も多いでしょう。
親が元気なうちは、親を通してお互いの近況が伝わっていた、という家族もあります。親が亡くなったり施設に入ったりして「つなぎ役」がいなくなると、急に疎遠になることもあるのです。
6. 相手も気まずくて、連絡しにくいと思っている
あなたが「嫌われているのかな」と思っているとき、相手も「向こうは怒っているのかも」と思っている場合があります。
「今さら何を話せばいいのかわからない」「急に連絡したら変に思われそう」。そんな遠慮から、お互いに相手の出方を待ったまま、年月がたってしまうこともあるのです。

シンパンくんから
きょうだいだからこそ、「わかってくれて当たり前」と思っちゃうこともあるよね。でも、離れている理由は「嫌い」だけじゃないんだ。
嫌われている?ただ離れているだけ?見分け方
相手の気持ちが気になるときは、次のポイントで落ち着いて見分けてみましょう。
ただ離れているだけのサイン
ただ離れているだけのサイン
- 用事で連絡すると、短くても返事がある
- 実家や法事で会うと、ふつうに話せる
- 相手が、ほかの家族や親戚ともあまり連絡をとっていない
- 家族のお祝いごとには、お祝いの言葉をくれる
- 親を通して、あなたの様子を気にしていると聞くことがある
いくつも当てはまるなら、相手の気持ちは大きく変わっていない可能性が高いです。きっかけさえあれば、少しずつやり取りが戻ることもあります。
わだかまりがあるかもしれないサイン
わだかまりがあるかもしれないサイン
- 連絡しても、返事がないことが続いている
- 実家で会っても目を合わせない、すぐに席を立つ
- 親や親戚には連絡しているのに、あなたにだけ連絡がない
- あなたが行く集まりを、避けているように見える
- 距離ができたのが、けんかや親のことなど、ある出来事のすぐあと
当てはまる項目があっても、関係が終わったとは限りません。思い当たる出来事があるなら、そこが関係を戻すきっかけになることもあります。
見分けるポイントは「用事のときの反応」
ふだんの連絡より、用事があるときにどう反応するかを見てみましょう。親のことや冠婚葬祭など、必要な連絡にきちんと答えてくれるなら、あなたを避けているわけではないことが多いです。
| 見るところ | 離れているだけ | わだかまりがあるかも |
|---|---|---|
| 用事の連絡 | 短くても返事がある | 返事がない |
| 実家で会ったとき | ふつうに話せる | 目を合わせない |
| ほかの家族とは | 同じように連絡が少ない | 連絡をとっている |
| 離れた時期 | 少しずつ、自然に | ある出来事のあと |
とはいえ、相手の本当の気持ちは、外から見ているだけではわかりません。「嫌われている」と決めつける前に、短い連絡を一つ送ってみる価値は十分にあります。
兄弟姉妹との関係で、やってはいけないこと
関係を戻したい気持ちが強いほど、つい焦ってしまいがちです。けれど、次のような行動は、距離をさらに広げてしまうことがあります。
やってはいけないこと
- 親を通して、相手への不満を伝えてもらう
- 久しぶりの連絡で、昔のことを責める
- ほかのきょうだいや親戚に、相手の悪口を言う
- 返事がないのに、何度も続けて連絡する
- 相手の配偶者や、子育てのやり方を批判する
- 久しぶりの連絡を、お金や介護など重い話から始める
親を通して不満を伝えると、親が板ばさみになるうえ、話がゆがんで伝わりやすくなります。伝えたいことがあるなら、自分から短く伝えるのが基本です。
久しぶりの連絡で昔のことを責めたり、いきなり重い話をしたりすると、相手は身構えてしまいます。最初の一通は、「元気?」くらいの軽いもので十分です。
関係を戻すきっかけの作り方(季節のあいさつ・誕生日の例文)
きょうだいとの関係を戻すのに、特別なきっかけはいりません。ここでは、気軽に送れる連絡の例を紹介します。
久しぶりの連絡は、相手が返事を負担に感じない内容にするのがコツです。「返事はいつでも大丈夫だよ」とひと言そえると、相手も気が楽になります。
連絡の手段は、ふだん使っているものでかまいません。連絡先がわからないときは、年賀状や手紙を送る、親を通して「連絡してもいいか」を聞いてもらう、という方法もあります。
季節のあいさつを送る
お正月や暑い時期、年末などの季節のあいさつは、理由がなくても送れる、いちばん自然なきっかけです。
あけましておめでとう。元気にしてる?こっちはみんな元気だよ。今年もよろしくね。返事はいつでも大丈夫だからね
暑い時期なら「毎日暑いけど、体調くずしてない?」、年末なら「今年もおつかれさま」と、季節のひと言から始めると自然です。昔の写真が出てきたときに、「なつかしいのが出てきたよ」と送るのもおすすめです。
誕生日や家族の節目に、ひと言送る
誕生日は、「覚えていてくれたんだ」と相手の心がほどけやすいタイミングです。長いメッセージより、短いお祝いのほうが、気軽に受け取ってもらえます。
誕生日おめでとう!最近どうしてるかなと思って。いい一年になるといいね
相手の子どもの入学や就職などの節目も、お祝いを伝えやすいタイミングです。「〇〇ちゃん、もう小学生なんだね。おめでとう」のひと言は、相手の家族を大切に思う気持ちとして伝わります。
相手が結婚しているなら、「〇〇さんにもよろしくね」と、配偶者にもひと言ふれておきましょう。相手の家庭ごと大切に思っていることが伝わり、相手も連絡を返しやすくなります。

親のことを、きっかけにする
親の誕生日や長寿のお祝い、帰省の予定などは、きょうだいに連絡する自然な理由になります。
久しぶり!来月、お母さんの誕生日だけど、一緒に何か贈らない?準備はこっちでするから、名前だけ一緒に入れてもいいかな
一緒に何かをする話なら、昔のことにふれなくても、自然にやり取りを重ねられます。返事が来たら、「ありがとう、お母さん喜ぶと思う」と短く返しましょう。
心当たりがあるなら、短く謝る
けんかや親のことでの言い合いなど、思い当たる出来事があるなら、言い訳をせずに短く謝ってみましょう。時間がたっていても、「ずっと気にしていた」と伝えるだけで、相手の気持ちがほどけることがあります。
お父さんのことで話したとき、きつい言い方をしてごめんね。ずっと気になってた。あのとき、そっちも大変だったんだよね。またゆっくり話せたらうれしいな
昔のことを話すときは、「どちらが悪かったか」を決めようとしないのがコツです。「わたしはこう感じていた」と自分の気持ちだけを伝え、相手の言い分も最後まで聞きましょう。

返事が来たとき、来なかったとき
返事が来たら、まずは「返してくれてうれしい」という気持ちを短く伝えましょう。いきなり長い近況報告をしたり、重い話をしたりせず、軽いやり取りで終えるのがコツです。
久しぶり。こっちもなんとか元気にやってるよ
返事ありがとう!元気そうでよかった。また連絡するね。体に気をつけてね
やり取りが続くようになったら、帰省の時期を合わせるなど、会う機会を作ってみましょう。最初は二人きりより、親や子どもも一緒の場のほうが、お互いに気楽です。
返事が来なかったときは、続けて送らずに、次の季節のあいさつや誕生日まで待ちましょう。返事がなくても、送った一通が無駄になるわけではありません。読んでくれていれば、気にかけている気持ちは伝わります。
親の介護や相続で、話し合いが必要になったとき
親が年をとると、介護や実家のこと、お金のことなど、きょうだいで話し合わなければいけない場面が出てきます。疎遠なきょうだいとの話し合いは気が重いものですが、早めに動くほど、こじれにくくなります。
ここでは、一般的に気をつけたいことを紹介します。お金や法律がかかわる具体的なことは、専門家に確かめてください。
親が元気なうちに、少しずつ話しておく
介護が急に必要になると、役割やお金のことを、あわてて決めなければいけなくなります。親が元気なうちから、「これからのこと、少しずつ話しておかない?」と声をかけておくと安心です。
最近、お母さんの物忘れが少し気になってて。今すぐどうこうじゃないけど、これからのこと、一度話しておけないかな。電話でも、お盆に帰ったときでもいいよ
話し合いで気をつけたいこと
- いちばん大切にするのは、親本人の希望
- 近くに住む人に負担がかたよりやすいので、遠くに住む人も、お金や手続き、話を聞く役などで関わる
- 親のお金を預かる人は、出し入れを記録して、ほかのきょうだいにも見えるようにしておく
- 決めたことは、LINEやメモで全員に共有する
- 感情的になったら、その日は結論を出さずに、日をあらためる
介護も相続も、「誰が正しいか」より「親がどう暮らしたいか」を中心に考えると、話がまとまりやすくなります。
専門家や公的な窓口を頼る
介護のことは、親が住んでいる地域の「地域包括支援センター」に相談できます。高齢の人の暮らしや介護について相談できる公的な窓口なので、きょうだいだけで抱え込まずにすみます。
相続など、お金や法律がかかわることは、弁護士や司法書士、税理士などの専門家に相談しましょう。きょうだいだけで決めようとせず、第三者に入ってもらうことで、感情的なぶつかり合いを避けやすくなります。
無理に近づかなくていい関係もある
きょうだいだからといって、必ず仲よくしなければいけないわけではありません。関係を戻すことだけが、正解ではないのです。

距離を置くことも、一つの選択
連絡するたびに傷つく言葉を言われる、会うと必ず言い合いになる。そんな関係なら、無理に近づかず、距離を置くのも自分を守る選択です。
お金を何度も求められる、暴言や暴力があるといった場合は、関係を続けることより、あなたの安全と生活を優先してください。困ったときは、お住まいの市区町村の相談窓口に相談できます。身の危険を感じるときは、警察(緊急時は110番、急ぎでない相談は警察相談専用電話「#9110」)に相談してください。
最低限のつながりだけ、残しておく
距離を置いても、つながりを完全に切る必要はありません。年賀状や季節のあいさつだけ送る、法事などの集まりでは礼儀正しく接する。それくらいの関係でも十分です。
最低限のつながりを残しておくと、親のことで連絡が必要になったときに、話を始めやすくなります。
姉妹や兄弟と離れて、寂しいときは
きょうだいと離れていることを、寂しく感じるのは自然なことです。仲のよい姉妹や兄弟を見ると、うらやましくなることもあるでしょう。
そんなときは、今のあなたのまわりにいる人とのつながりも大切にしてみてください。長い付き合いの友達との距離が気になっている人は、親友と距離を感じるときの記事も読んでみてください。

シンパンくんから
きょうだいの形は、家族の数だけあるんだ。仲よしじゃなくても、あなたが悪いわけじゃないよ。
気持ちの整理がつかないときは
連絡してみたけれど、返事がない。親のことで話し合いたいのに、どう切り出せばいいかわからない。きょうだいとのことは、長い年月の積み重ねがあるぶん、気持ちの整理がつきにくいものです。
家族のことは、友達や職場の人には話しにくいですよね。そんなときは、家族とつながりのない第三者に、話を聞いてもらうのも一つの方法です。
よくある質問
きょうだいから連絡がまったく来ません。嫌われているのでしょうか?
嫌われているとは限りません。用事がないと連絡しない人や、きょうだいに連絡するのを照れくさく感じる人もいます。用事で連絡したときに返事があるか、会ったときにふつうに話せるかを見てみましょう。
大人になって、きょうだいと疎遠になるのはよくあることですか?
住む場所や家庭が別々になると、子どものころより連絡が減るのは自然なことです。疎遠になったことを、自分だけのせいだと責めなくて大丈夫です。
何年も連絡していないきょうだいに、急に連絡しても大丈夫ですか?
大丈夫です。季節のあいさつや誕生日など、理由がつけやすいタイミングに、返事のいらない短い連絡を送るのがおすすめです。返事がなくても、続けて何度も送らないようにしましょう。
疎遠なきょうだいと、法事で久しぶりに会うのが気まずいです。
「久しぶり。元気だった?」「来てくれてありがとう」と、短く声をかけるだけで十分です。昔の話より、相手の今の生活に関心を向けると、会話がしやすくなります。
親の介護のことで、きょうだいと話がまとまりません。
親本人の希望を中心に、できることを一つずつ決めていきましょう。親が住んでいる地域の地域包括支援センターに相談すると、第三者の立場から状況を整理しやすくなります。お金や法律がかかわることは、専門家に相談してください。
まとめ
きょうだいとの距離は、少しずつ広がっていくぶん、戻すきっかけもつかみにくいものです。最後に、この記事のポイントをおさらいしましょう。
- 疎遠になる理由は、生活の変化、結婚、親のことでの意見の違い、昔からのわだかまり、きっかけのなさなどさまざま
- 相手も「今さら連絡しにくい」と感じていることがある
- 用事のときに返事があるなら、嫌われているとは限らない
- 最初の連絡は、季節のあいさつや誕生日など、返事のいらない短いもので十分
- 親の介護や相続は、早めに、親の希望を中心に、専門家や公的な窓口の力も借りて話し合う
- 無理に近づかなくていい関係もある
きょうだいとの関係は、いつからでも、短い一通から変えていけます。あなたが心地よくいられる距離を、あなた自身で選んでいいのです。

シンパンくんから
「元気?」のひと言から、また何かが始まるかもしれないね。あなたのペースで、できることから試してみてね。




