
こんなことで、悩んでいませんか?
- 子どもの話をしたら、夫に「子どもはいらない」と言われた
- 家族が増える日を思い描いていたのに、どう受け止めればいいかわからない
- 「どうして今まで言ってくれなかったの」と、驚きと悲しさが消えない
- この先どうするのか、すぐに答えを出さなければと焦ってしまう
夫に「子どもはいらない」と言われると、驚きや悲しさで頭がいっぱいになりますよね。そう感じるのは、無理のないことです。まず知っておいてほしいのは、今日すぐに答えを出さなくていい、ということです。
結論
夫の「いらない」は、本心のすべてとは限りません。その奥には、「ほしくない」よりも「自信がない」「不安が大きい」という気持ちが隠れていることが多いのです。
一方で、子どもを持たない生き方を選んでいる人もいます。どちらなのかは、言葉の強さに振り回されず、理由をていねいに聞いていくことで見えてきます。
この記事でわかること
- 「子どもはいらない」と言う夫によくある6つの本音
- 「今はいらない」と「この先もいらない」の見分け方
- 子どもの話し合いでやってはいけないこと
- 責めずに理由を聞く切り出し方と、伝え方の例
- 二人目の話や、意見が分かれたときの進め方
この記事の目次閉じる開く
「子どもはいらない」と言う夫の本音|よくある6つの理由
夫が子どもを望まない理由は、一つとは限りません。いくつかの不安が積み重なって、「いらない」という短い言葉になっていることもあります。
1. お金や将来の見通しに不安がある
子育てにかかるお金や、これからの収入を考えて、ためらっている男性は少なくありません。家計を自分が支えなければと考えている人ほど、責任の重さを強く感じやすいものです。
たとえば、夜にひとりで教育費を調べて、「今の給料で本当にやっていけるのか」と考えこんでしまう。そんな不安から出た「いらない」もあります。
この場合は、子どもが嫌いなのではなく、「家族を守りきれる自信がまだない」という意味に近いでしょう。お金の話を数字にして二人で確かめると、不安が小さくなることもあります。
2. 自分が育った家庭のことが心に残っている
親の仲が悪かった、厳しく育てられた、家にあまりいい思い出がない。そうした経験から、「自分はいい父親になれない」と思いこんでいる人もいます。
「自分の子どもに、同じ思いをさせたくない」。その気持ちが、「それなら最初から持たないほうがいい」という考えにつながっていることもあります。
こうした理由は、本人にとっても口にしにくいものです。無理に聞き出そうとせず、話してくれたときに静かに受け止めるくらいの姿勢でいましょう。
3. 仕事に追われ、父親になる自分を想像できない
帰りが毎晩遅い、休日も仕事のことが頭から離れない。そんな毎日だと、子どもと過ごす自分の姿を思い描けないことがあります。
「今でも家のことを十分にできていないのに、子どもまでは無理だ」と、まじめに考えているからこその「いらない」の場合もあります。
仕事そのものがつらそうなときは、子どもの話より先に、夫の今の様子に目を向けてみてください。仕事を辞めたいと口にしているなら、「仕事を辞めたい」と言う夫の本音も参考になります。
4. 夫婦二人の今の暮らしが気に入っている
休日は二人で好きな場所に出かけ、夜はゆっくり話しながら食事をする。そんな今の暮らしを大切に思っていて、それが変わってしまうのがこわいという人もいます。
これは、あなたとの毎日に満足しているからこそ出てくる気持ちです。「子どもが生まれたら、二人の時間がなくなってしまう」と心配しているのかもしれません。
5. 二人目の場合は、今の子育てで手いっぱい
一人目の子育てで、夜中に何度も起きる生活や、仕事との両立に苦労した記憶が強く残っている。そんな男性は、「もう一人」という話に身構えてしまうことがあります。
「今いる子に、しっかり手をかけてあげたい」「これ以上、妻に無理をさせたくない」。そんな思いが、「二人目はいらない」という言葉になっていることもあります。
一人目のとき、夫がどんな場面で大変さを感じていたのかを思い出してみると、本音が見えやすくなります。
6. 子どもを持たない人生を考えている
なかには、ずっと前から「自分は子どもを持たない人生がいい」と考えてきた人もいます。不安やためらいからではなく、生き方の一つとして選んでいる場合です。
この場合は、時間をかけても考えが変わらないことがあります。どちらが正しいかを決めるのではなく、お互いの考えを知ったうえで、夫婦としてどうするかを話し合うことが大切になります。


シンパンくんから
「いらない」って言われると、全部を否定されたみたいでつらいよね。でも、その短い言葉の奥に、まだ言葉になっていない不安がしまわれていることも多いんだ。
「今はいらない」と「この先もいらない」の見分け方
同じ「いらない」でも、今は自信がないだけなのか、この先も望まないのかで、話し合いの進め方は変わります。夫の言葉や様子を、次の表で振り返ってみてください。
| 見るところ | 「今は」の可能性 | 「この先も」の可能性 |
|---|---|---|
| 言葉 | 「今は」「まだ」がつく | 「ずっと」と言いきる |
| 理由 | お金や仕事など条件の話 | 生き方や考え方の話 |
| 条件が変わったら | 「それなら」と考え直す | 条件に関係なく変わらない |
| 結婚前の話 | はっきり話していない | 前から同じことを言っていた |
「今は」のほうに多く当てはまるなら、不安のもとを一緒にほどいていくことで、考えが変わる余地があります。
「この先も」のほうに多く当てはまるなら、説得するよりも、お互いの人生の考え方を深く話し合う段階です。急いで結論を出さず、時間をかけて向き合っていきましょう。
「とにかくいらない」としか言わないとき
理由を聞いても「とにかくいらない」とくり返すだけの場合、理由がないのではなく、うまく言葉にできていないこともあります。育った家庭のことや自分への自信のなさは、とくに口に出しにくいものです。
ふだんから夫の考えがつかみにくいと感じているなら、夫の本音がわからないときの知り方と聞き出し方も読んでみてください。夫がどんな気持ちでいるのか手がかりを並べてみたいときは、いくつかの問いに答える本音診断を試してみるのもおすすめです。
話し合う前に、自分の気持ちも整理しておく
あなた自身は、どうしたいのか
夫の考えにばかり目が向くと、自分の気持ちが置き去りになりがちです。子どもがほしい理由や、思い描いている家族の形を、一度ゆっくり考えてみましょう。
紙やスマホのメモに書き出すと、頭の中が整理されます。次のような問いに、思いつくまま答えてみてください。
- 子どもがほしいと思うのは、どんな理由から?
- 子どもがいる暮らしの、どんなところに憧れている?
- 夫との暮らしで、いちばん大切にしたいことは何?
- 子どものいない人生を思い浮かべると、どんな気持ちになる?
答えが言葉になっていると、話し合いのときにも、自分の気持ちを落ち着いて伝えやすくなります。

体や妊娠の心配は、専門家に相談を
年齢や体のことが気になって、焦りを感じている人もいるでしょう。その気持ちはとても自然なものです。体や妊娠についての具体的な心配は、医療機関で相談することができます。
この記事では、夫婦の気持ちのすれ違いと、話し合いの進め方に話をしぼってお伝えします。
子どもの話し合いでやってはいけないこと
不安や焦りから、つい強い言葉が出てしまうこともあるでしょう。でも、次のような対応は、夫の心をかたく閉ざしてしまいます。
話し合いでやってはいけないこと
- 「普通は子どもがほしいものでしょ」と、夫の考えを否定する
- 義理の親や友達の家庭を持ち出して、比べる
- 「ほしくないなら離婚する」と、勢いで迫る
- 夫の理由を最後まで聞かずに、反論を始める
- 一回の話し合いで、結論を出させようとする
「普通は」という言葉は、夫を追いつめる
「普通は」「みんな」という言葉を使うと、夫は「自分がおかしいと言われた」と受け取りやすくなります。そうなると、本当の理由を話すどころか、意地になって「いらない」をくり返すこともあります。
あなたが伝えたいのは「普通」ではなく、「わたしは、あなたとの子どもがほしい」という気持ちのはずです。主語を自分にして話すことを意識してみましょう。
周りの声を持ち出すと、話がずれていく
「お義母さんも孫を楽しみにしているよ」と言いたくなることもあるかもしれません。けれど、親や周りの期待を持ち出すと、夫は「みんなに責められている」と感じてしまいます。
話し合いは、まず夫婦二人のあいだで進めましょう。周りにどう伝えるかは、二人の考えがある程度まとまってから考えれば十分です。
勢いの「離婚」は、あとまで残る
気持ちがたかぶって「それなら別れる」と口にすると、その言葉は夫の心に長く残ります。本気でそう考えているのでなければ、言わないほうが安全です。
話していて苦しくなったら、「今日はここまでにしよう」と区切ることも大切です。
責めずに理由を聞く方法|切り出し方と例文
落ち着いて話せる時間を選ぶ
子どもの話は、夫が疲れて帰ってきた直後や、ほかのことで言い合いをしたあとには向きません。休日の昼間や、食後にお茶を飲んでいるときなど、二人とも気持ちに余裕がある時間を選びましょう。
いきなり本題に入るのが不安なら、先にLINEで「話したいことがある」と伝えておく方法もあります。夫も心の準備ができます。
子どものこと、一度ゆっくり話したいなと思ってて
責めたいんじゃなくて、あなたの考えをちゃんと知りたいんだ
週末のどこかで、30分くらい時間もらえるかな?
わかった。日曜の午後でいい?
最初は「教えてほしい」から始める
話し始めは、自分の意見を伝えるより、夫の考えを聞くことから入りましょう。「どうしていらないの?」と問いただすより、「気になっていることを教えてほしい」と頼むほうが、責められている感じが薄れます。
- 「いらないと思うのは、どんなことが気になるから?」
- 「お金のこと?仕事のこと?思いつくことを何でも聞かせて」
- 「その気持ちは、この先も変わらなそう?それとも、今はってこと?」
答えが返ってきたら、すぐに言い返さず、「そう考えていたんだね」と一度受け止めましょう。最後まで聞いてもらえたという安心が、次の本音を引き出してくれます。
夫が話をはぐらかしたり、聞き流したりする様子が続くときは、話を聞かない夫の本音も参考になります。
自分の気持ちは「わたしは」で伝える
夫の話を聞き終えたら、今度はあなたの気持ちを伝える番です。「あなたは」ではなく「わたしは」で始めると、責める響きがやわらぎます。
- 「話してくれてありがとう。お金のこと、そこまで考えてくれていたんだね」
- 「わたしは、あなたとの子どもがいる暮らしを、ずっと楽しみにしていたんだ」
- 「だから、その不安を一緒に小さくしていけたらうれしいな」
一度で結論を出さない
子どもの話は、夫婦の人生にかかわる大きなテーマです。一回で答えが出なくても、それは失敗ではありません。
「今日はお互いの考えがわかってよかった。来月、もう一度話そう」と、次に話す日を決めて終えるくらいがちょうどいいでしょう。

意見が分かれたときの話し合いの進め方
ぼんやりした不安を、具体的な形にする
「お金が不安」と言われたら、毎月どのくらい貯金できているか、どんな働き方なら続けられそうかを、一緒に書き出してみましょう。ぼんやりした不安も、形にすると思ったより小さく見えることがあります。
仕事の忙しさが理由なら、育児休業の取り方や家事の分け方を、具体的に話してみるのも一つの方法です。「できない」を「こうすればできるかも」に変えていく話し合いを目指しましょう。
二人目の話は、一人目のときの振り返りから
二人目のことで意見が分かれているときは、一人目の子育てで大変だったことを、夫婦で振り返るところから始めるのがおすすめです。
「夜中に何度も起きるのがきつかった」「頼れる人がいなかった」など、具体的に出してみましょう。そうすると、「次はこうしよう」という話につなげやすくなります。
平行線が続くなら、第三者の力を借りる
何度話しても平行線のまま、話すたびに言い合いになってしまうなら、夫婦だけで抱えこまないことも大切です。夫婦の問題を扱うカウンセラーなどに入ってもらうと、お互いの気持ちを冷静に整理しやすくなります。
どうしても考えが重ならないとき、夫婦のこれからをどうするかは、時間をかけて決めてかまいません。焦って答えを出す必要はないのです。


シンパンくんから
大事な話ほど、一回で決めなくて大丈夫。少しずつ言葉を重ねていけば、二人なりの答えが見えてくるはずだよ。
それでも夫の本音がわからないときは
理由を聞こうとしても、夫が「とにかくいらない」としか言わない。話すたびに空気が重くなり、子どもの話そのものを出しにくくなってしまう。そんなときは、ひとりで悩み続けないでください。
ふだんから会話が少なく、大事な話を切り出しにくい関係になっていることもあります。その場合は、夫と会話がないときの本音と取り戻し方を参考に、毎日の会話を増やすところから始めてみてください。
子どものことは、親しい友達にも話しにくい悩みです。家族でも友達でもない人に話してみると、もつれていた気持ちがほどけて、自分の願いがはっきりしてくることもあります。
よくある質問
結婚前は「子どもがほしい」と言っていたのに、考えが変わったのはなぜですか?
結婚して暮らしが現実になったことで、お金や仕事、責任の重さを強く感じるようになった可能性があります。あなたへの気持ちが冷めたとは限りません。「考えが変わったきっかけはある?」と、責めずに聞いてみましょう。
夫を説得すれば、考えは変わりますか?
説得しようとするほど、相手はかたくなになりやすいものです。考えが変わることがあるとすれば、不安のもとが小さくなったときです。まずは理由を聞き、その不安を二人で一つずつ解決していくことを目指しましょう。
子どもの話をするたびに、夫が不機嫌になります。どうすればいいですか?
何度も同じ話をされて、責められていると感じているのかもしれません。しばらく話題にするのを控え、話すときは「今日はあなたの考えを聞くだけ」と前置きしてみてください。それでも話し合いにならない場合は、カウンセラーなど第三者を交えることも考えましょう。
二人目はいらないと言う夫に、どう伝えればいいですか?
まず、一人目の子育てで夫が大変だと感じたことを聞いてみてください。そのうえで、「次はこうすれば負担が減るかも」と具体的に話すと、前向きに考えてもらいやすくなります。
子どもについての考えが違ったまま、夫婦を続けていけるのでしょうか?
話し合いを重ねて折り合いをつける夫婦もいれば、別の道を選ぶ夫婦もいて、答えは一つではありません。大切なのは、どちらか一方が我慢し続ける形にしないことです。急がずに、必要ならカウンセラーなどの力も借りながら、二人が納得できる形を探していきましょう。
まとめ
「子どもはいらない」と言う夫の本音と、話し合いのポイントをまとめます。
- 夫の「いらない」の奥には、お金・育った家庭・仕事・今の暮らしへの満足・二人目の負担感など、さまざまな本音がある
- 「今は」「まだ」がつくなら、不安が小さくなれば考えが変わる余地がある
- 「普通は」「周りの期待」「勢いの離婚」は、夫の心を閉ざしてしまう
- 理由は「教えてほしい」の姿勢で聞き、気持ちは「わたしは」で伝える
- 一度で結論を出さず、次に話す日を決めて少しずつ進める
- 平行線が続くなら、カウンセラーなど第三者の力を借りる
子どもを持つかどうかは、どちらか一方が我慢して決めることではありません。お互いの不安と願いを言葉にしていくことが、二人の答えにたどり着く近道です。

シンパンくんから
ここまで考えてきたのは、それだけ夫婦のこれからを大切にしているからだよね。焦らずに、二人のペースで話していこうね。




