こんなことで、イライラしていませんか?

  • 仕事から帰ってすぐ、夕食づくりと洗濯物の取りこみに追われる
  • その横で、夫はソファでスマホを見ている
  • 「少しは手伝って」に「言ってくれればやるのに」と返される
  • 毎日終わりのない家事を、ひとりで抱えてくたくた

そんな毎日に、思わずため息が出てしまいますよね。手伝ってくれない夫にイライラするのも、「わたしばかり」と悲しくなるのも、自然なことです。でも、夫が家事をしない心理を知ると、責めずに頼む方法が見えてきます。

結論

家事をしない夫は、悪気があってしないとは限りません。「家事が見えていない」「何をどこまでやればいいかわからない」ことが理由になっている場合も、よくあります。

頼み方を 「具体的に・一つずつ・感謝をそえて」 に変えるだけで、夫が動いてくれることは増えていきます。そのうえで分担を話し合えば、「頼まなくてもやる」形に近づけます。

この記事でわかること

  • 夫が家事をしない6つの本音
  • 夫に見えていないことが多い家事
  • 家事を頼むときに、やってはいけないこと
  • 動いてもらえる頼み方のコツと、言い方の例
  • 家事を書き出して、分担を話し合う方法
この記事の目次閉じる開く
  1. 夫が家事をしない心理|旦那さんが手伝わない6つの本音
    1. 1. 家事が「見えていない」
    2. 2. 何を、どこまでやればいいかわからない
    3. 3. やって文句を言われた経験がある
    4. 4. 「家事は妻の担当」と思いこんでいる
    5. 5. 仕事の疲れで、家では動けない
    6. 6. 「妻のほうが上手だから任せたほうがいい」と思っている
  2. 夫に家事を頼むとき、やってはいけないこと
  3. 夫に動いてもらえる頼み方のコツ
    1. 1. 何を・どこまで・いつまでにを、具体的に頼む
    2. 2. 頼むのは、一度に一つずつ
    3. 3. 責める言葉を、「お願い」と理由に変える
    4. 4. やってくれたら、すぐに「ありがとう」
    5. 5. 最初は一緒にやり、やり方の違いには目をつぶる
    6. 6. LINEや付箋で頼むのもひとつの方法
  4. 家事分担の話し合い方|家事を書き出して夫の担当を決める
    1. 1. 話し合いは、責めない言葉で誘う
    2. 2. 一週間の家事を、すべて書き出す
    3. 3. 今、誰がやっているかを書きこむ
    4. 4. 夫の「担当」を、最初から最後まで決める
    5. 5. 任せたら口を出さず、月に一度見直す
  5. 頼んでも夫が変わらないときは
    1. 家事の量そのものを減らす
    2. 半日、家のことを夫に任せてみる
    3. 夫婦の会話や関係を見直す
  6. ひとりで抱えるのがつらいときは
  7. よくある質問
  8. まとめ

夫が家事をしない心理|旦那さんが手伝わない6つの本音

旦那さんが家事を手伝わないのは、なまけているからとは限りません。よくある6つの理由と、そのときの夫の心の中を見ていきましょう。

選ぶものや考え方が違う
家事の見え方は、夫と妻でずいぶん違うもの

1. 家事が「見えていない」

家事には、外から見えにくいものがたくさんあります。トイレットペーパーの補充、シャンプーの詰め替え、冷蔵庫の中身の確認。こうした「名もなき家事」は、やっている人にしか見えません。

夫からすると、「部屋は片づいているし、ごはんも出てくる」。その裏にある手間に気づいていないため、「家事はそんなに大変じゃない」と思っていることがあります。

この場合の本音は、「やらない」ではなく「やることがあると気づいていない」に近いものです。次のような家事が、夫に見えているかどうか確かめてみてください。

夫に見えていないかもしれない家事

  • トイレットペーパーや洗剤の残りを確かめて、買い足す
  • ゴミを分別して、ゴミの日を覚えておく
  • 献立を考えて、冷蔵庫の中身を管理する
  • 子どもの持ち物や、学校への提出物を準備する
  • 排水口やコンロまわりなど、細かいところを掃除する
  • 季節ごとの衣替えや、布団の入れかえ

2. 何を、どこまでやればいいかわからない

「お風呂掃除して」と頼まれても、浴槽だけでいいのか、床や排水口までなのかがわからない。洗濯物をたたんでも、どこにしまえばいいのかわからない。家事に慣れていない人ほど、こうした迷いが多いものです。

わからないまま手を出して失敗するくらいなら、何もしないほうがいい。そう考えて、手が止まっている人もいます。

3. やって文句を言われた経験がある

勇気を出して洗濯物をたたんだら、「たたみ方が違う」とやり直された。食器を洗ったら、「まだ汚れてる」と言われた。そんな経験があると、「どうせ文句を言われるなら、やらないほうがいい」と感じてしまいます。

本音は「やる気がない」のではなく、「やっても認めてもらえない」。悪気なく言った一言が、夫の手を止めていることもあるのです。

4. 「家事は妻の担当」と思いこんでいる

育った家で、母親が家事をすべてしていた。そんな環境で育つと、「家事は妻がするもの」という考えが、本人も気づかないうちに身についていることがあります。

「手伝おうか?」という言葉も、その表れのひとつです。家事の責任者は妻で、自分は手伝う側だと思っているため、頼まれるまで動かないのです。

本人に悪気はなくても、言われる側はつらいものです。この思いこみは、責めるより、家事を「二人の仕事」として見える形にすることで変わっていきやすいです。

子どもの世話についても、自分は「手伝う側」だと感じている夫は少なくありません。育児の場面での夫の本音と任せ方のコツは、育児をしない夫の本音にまとめました。

5. 仕事の疲れで、家では動けない

長い通勤や残業で、帰宅したころにはくたくた。家に帰ったら、とにかく休みたい。そんな状態だと、家事に気持ちが向かないこともあります。

ただ、疲れているのはあなたも同じです。共働きならなおさらですし、家で子どもを見ている日も、心と体は休まっていません。どちらか一方だけが休める形は、長くは続きません。

6. 「妻のほうが上手だから任せたほうがいい」と思っている

料理も片づけも、妻のほうが早くてきれい。自分がやると時間がかかるし、かえって迷惑をかける。そう考えて、手を出さないようにしている人もいます。

本音は「邪魔をしたくない」という遠慮のこともあります。でも、上手かどうかより、二人で分け合うことのほうが大切です。

シンパンくんからあなたへ

「悪気がない」としても、あなたが毎日大変なのは変わらないよね。だからこそ、責めるより「伝わる頼み方」を一緒に考えていこう。

夫に家事を頼むとき、やってはいけないこと

家事を手伝ってほしいときほど、言い方がきつくなりがちです。でも、次のような頼み方は、夫をかえって動かなくしてしまうことがあります。

やってはいけないこと

  • 「なんで何もしないの?」と、責める言い方で頼む
  • やってくれたことに、すぐダメ出しをする・やり直す
  • 「普通わかるでしょ」と、察してもらえるのを待つ
  • 一度にたくさんの家事を、まとめて頼む
  • 黙って全部やって、不満だけをためこむ
  • ほかの家の夫と比べる

特に気をつけたいのが、やってくれたことへのダメ出しです。せっかく動いてくれたのに否定されると、夫は「もうやらない」と感じてしまいます。

また、黙って全部やってしまうと、夫は「家事は回っている」と思い、あなたが困っていることに気づけません。不満がたまって爆発してしまう前に、言葉で伝えることが大切です。

夫に動いてもらえる頼み方のコツ

ここからは、夫に家事をしてもらうための具体的な頼み方です。ポイントは、「具体的に」「一つずつ」「感謝をそえて」の3つです。

1. 何を・どこまで・いつまでにを、具体的に頼む

あいまいな頼み方は、夫を迷わせてしまいます。何を、どこまで、いつまでにしてほしいのかを、はっきり伝えましょう。

あいまいな頼み方具体的な頼み方
ちょっと手伝ってお皿を洗って、かごに並べてくれる?
お風呂掃除して浴槽と床を洗って、排水口の髪も取ってね
洗濯物お願いタオルをたたんで、洗面所の棚にしまってね
ゴミ出しして明日の朝、玄関の袋を出してくれる?

最初は細かすぎるくらいでちょうどいいです。何度かくり返すうちに、夫も「どこまでやればいいか」がわかってきます。

2. 頼むのは、一度に一つずつ

「お皿を洗って、洗濯物をたたんで、子どもをお風呂に入れて」と一度に頼むと、どれかが抜けたり、やる気がなくなったりします。

頼むのは、一度に一つ。終わったら、次の一つを頼みましょう。

3. 責める言葉を、「お願い」と理由に変える

同じことを頼むのでも、言い方ひとつで夫の受け取り方は変わります。責める言葉ではなく、「お願い」の形にして、理由をひとことそえてみましょう。

  • 「なんで何もしないの?」→「今日は腰が痛くて、お皿洗いだけお願いしてもいい?」
  • 「少しは手伝ってよ」→「夕飯の支度で手がいっぱいだから、子どもの宿題を見てくれると助かる」
  • 「また出しっぱなし!」→「使ったはさみ、引き出しに戻してくれるとうれしいな」

理由がわかると、夫も「それなら」と動きやすくなります。

伝え方を考える
責める言葉を、理由をそえたお願いに変えてみましょう

4. やってくれたら、すぐに「ありがとう」

夫が家事をしてくれたら、その場で「ありがとう、助かった」と伝えましょう。「排水口までやってくれたんだ」「たたみ方、きれいだね」と、具体的に伝えるとより伝わります。

「やって当たり前」と思う気持ちもあるかもしれません。でも、感謝されると、人は「またやろう」と思えるものです。これは夫を甘やかすことではなく、家事を続けてもらうための工夫です。

5. 最初は一緒にやり、やり方の違いには目をつぶる

初めて頼む家事は、最初の1回だけ一緒にやって見せるのがおすすめです。「洗剤はこれ、排水口はここを外して洗うよ」と実際にやってみせると、夫も迷わずにすみます。

2回目からは任せて、多少やり方が違っても目をつぶりましょう。自分のやり方と違うと、つい直したくなりますが、直されると夫のやる気はしぼんでしまいます。

どうしても譲れないことがあるなら、一つだけに絞って伝えます。「タオルは三つ折りにしてくれると、棚に入りやすいんだ」のように、理由をそえると受け入れてもらいやすくなります。

6. LINEや付箋で頼むのもひとつの方法

面と向かって頼むと言い方がきつくなってしまう人は、LINEや付箋で頼むのもおすすめです。文字にすると、落ち着いて具体的に伝えやすくなります。

LINEで頼むならこんな言い方
あなた

帰りにトイレットペーパー買ってきてくれる?いつもの12ロールのやつ

相手

了解

あなた

ありがとう!助かる〜

家事分担の話し合い方|家事を書き出して夫の担当を決める

頼み方を変えて夫が動いてくれるようになったら、次は「頼まなくてもやる」形を目指しましょう。そのために役立つのが、家事を書き出して分担を話し合う方法です。

1. 話し合いは、責めない言葉で誘う

いきなり「家事の分担を決めよう」と言うと、夫は責められていると感じてしまいます。「二人で楽になる方法を考えたい」という形で誘ってみましょう。

話し合いに誘うなら
あなた

最近、家のことでいっぱいいっぱいで。責めたいんじゃなくて、二人でやり方を考えたいんだ

あなた

週末に、家事を一度ぜんぶ書き出してみない?

相手

わかった。何からやればいい?

2. 一週間の家事を、すべて書き出す

紙やノートに、一週間の家事を思いつくかぎり書き出します。「毎日」「週に1回」「月に1回」に分けると整理しやすくなります。

料理、洗濯、掃除だけでなく、先ほどのチェックにあった「見えにくい家事」も忘れずに書きましょう。書き出してみると、夫も「こんなにあったんだ」と気づくきっかけになります。

3. 今、誰がやっているかを書きこむ

書き出した家事の横に、今それをやっている人の名前を書きこみます。目的は、どちらが悪いかを決めることではなく、今の状態を二人で見えるようにすることです。

家事どのくらい今の担当
夕食づくり毎日わたし
食器洗い毎日わたし
ゴミ出し週3回夫
ゴミ袋の補充週1回わたし
洗濯・たたむ毎日わたし
子どもの提出物そのつどわたし

たとえば、この表のように書いてみると、「ゴミ出しは夫でも、ゴミ袋の補充はわたし」といった見えにくい差もはっきりします。負担の差が目に見えると、言葉で説明するよりずっと伝わりやすくなります。

家事の負担が偏っている
家事を書き出すと、負担の差が二人の目に見えるようになります

4. 夫の「担当」を、最初から最後まで決める

次に、夫が担当する家事を決めます。大切なのは、「手伝い」ではなく、その家事の始まりから終わりまでを任せることです。

  • ゴミ:家中のゴミを集める、袋をセットする、出す、袋がなくなる前に買う
  • お風呂:掃除する、お湯をためる、シャンプーなどを補充する
  • 夕食の片づけ:食器を洗う、拭いてしまう、流しをきれいにする

夫の得意なことや、家にいる時間に合わせて選ぶと、続けやすくなります。半分ずつにこだわらず、二人とも休める時間がある分け方を探しましょう。

5. 任せたら口を出さず、月に一度見直す

担当を決めたら、やり方にはなるべく口を出さずに任せましょう。任せきることで、夫の中に「これは自分の仕事だ」という気持ちが育っていきます。

うまくいかないところは、月に一度くらい、二人で見直す時間をとります。「この担当、続けられそう?」と、お互いの負担を確かめ合いましょう。

頼んでも夫が変わらないときは

頼み方を変えても、なかなか変わらないこともあります。そんなときは、次のことも考えてみてください。

家族と話がかみ合わない
頼んでも伝わらないときは、ほかの道も探してみましょう

家事の量そのものを減らす

二人で分けても負担が大きいなら、家事の量を減らす工夫も必要です。食器洗い機や乾燥機を使う、食材や日用品の宅配を利用する、お惣菜や冷凍食品に頼る日をつくるなど、方法はいろいろあります。

「ちゃんとやらなきゃ」という基準を少し下げるだけでも、毎日はずいぶん楽になります。

半日、家のことを夫に任せてみる

言葉でいくら説明しても伝わらないときは、実際に体験してもらうのもひとつの方法です。休日の半日、あなたは出かけて、家事と子どもの世話を夫に任せてみましょう。

食事の用意、片づけ、子どもの相手。一人でこなしてみると、夫も「見えていなかった家事」に気づきやすくなります。帰ってきたら、どうだったかを責めずに聞き、「ありがとう、助かった」と伝えましょう。

夫婦の会話や関係を見直す

家事のことで話し合おうとしても、話が続かない。そもそも、夫婦の会話が少なくなっている。そんなときは、家事の前に会話を取り戻すことが先かもしれません。

会話を増やすコツは、夫と会話がないときの本音と会話を取り戻すコツで紹介しています。家事を頼むと決まって不機嫌になる場合は、夫が不機嫌な理由と上手な接し方も確かめてみましょう。

夫に向けて書いた妻が冷たいときの本音では、家事の負担の偏りが妻の気持ちにどう響くかを解説しています。夫に読んでもらうのも、ひとつのきっかけになります。

怖さを感じるときは

家事を頼むとどなられる、物に当たられる、「誰のおかげで生活できると思ってる」と言われる。こうしたことが続いて怖さを感じるときは、家事の分担より、あなたの安全が第一です。
お住まいの自治体の相談窓口や、DV相談ナビ(#8008)に相談してください。身の危険を感じるときは、ためらわずに110番に通報しましょう。

シンパンくんからあなたへ

ひとりで全部がんばらなくていいんだよ。家事は、家族みんなの仕事。少しずつ分け合える形にしていこうね。

ひとりで抱えるのがつらいときは

ここまでの方法を試しても、夫が変わらないこともあります。毎日の家事に追われながら、不満をひとりで抱え続けるのはつらいものです。

夫が何を考えているのかわからないときは、夫の本音がわからないときの知り方と聞き出し方もあわせて読んでみてください。

身近な人には話しにくい夫婦の悩みなら、第三者に話を聞いてもらうのもひとつの方法です。夫婦の悩みにくわしい占いの先生に話すことで、気持ちが整理されたり、夫への伝え方のヒントが見つかったりすることがあります。

よくある質問

「言ってくれればやるのに」と言われます。毎回頼まないといけないのでしょうか?

最初のうちは、具体的に頼むことが近道です。ただ、ずっと頼み続けるのは負担なので、家事を書き出して夫の担当を決め、「頼まなくてもやる」形を目指しましょう。担当が決まると、頼む回数は少しずつ減っていきます。

専業主婦なのに、夫に家事を頼んでもいいのでしょうか?

頼んでかまいません。家事や育児には休みがなく、外での仕事と同じように大変なものです。平日は夫の担当を少なめにして、休日は増やすなど、二人とも休める時間がある分け方を話し合ってみましょう。

共働きなのに、夫が家事をしません。半分ずつにするべきですか?

半分ずつにこだわる必要はありません。働く時間や得意なことに合わせて、二人とも納得できる分け方を探すことが大切です。家事を書き出して負担の差を見える形にすると、話し合いが進みやすくなります。

夫のやり方が雑で、結局わたしがやり直してしまいます。

やり直すと、夫は「やっても意味がない」と感じてしまいます。最初は目をつぶり、どうしても譲れない点だけを一つ、理由をそえて伝えましょう。くり返すうちに、夫のやり方も少しずつ上達していきます。

家事を頼むと、夫が不機嫌になります。

疲れているタイミングで頼んでいる、言い方が責めるように聞こえているなどの理由が考えられます。帰宅直後を避け、「〜してくれると助かる」とお願いの形で頼んでみてください。どなる、物に当たるなど怖さを感じるときは、公的な相談窓口に相談しましょう。

まとめ

夫が家事をしないときに、覚えておきたいポイントをまとめます。

  • 夫が家事をしない理由は、家事が見えていない、やり方がわからない、文句を言われた経験などが多い
  • 悪気がないことも多いので、責めるより「伝わる頼み方」に変える
  • 頼むときは、具体的に・一つずつ・感謝をそえて
  • やり方が違っても、最初は目をつぶる。譲れない点は一つだけ伝える
  • 家事を書き出して負担の差を見える形にし、夫の担当を最初から最後まで決める
  • 家事の量そのものを減らす工夫も取り入れる

家事は、どちらか一人が背負うものではなく、家族みんなの仕事です。今日の「お願い」と「ありがとう」から、少しずつ変えていきましょう。

シンパンくんからあなたへ

毎日の家事、本当におつかれさま。うまくいかない日があっても大丈夫。小さな「お願い」から、一歩ずつ進めていこうね。